「昨日も同じこと言ったよ?」少しずつ生活に見え始めていた“若年性認知症”の影【漫画】
見た目は変わらないのに、どんどん記憶が薄れ、“自分が知らない”夫になってしまったら…? 時間や場所の感覚がなくなり、家族の顔でさえわからなくなる病「若年性認知症」を真っ向から取り上げ、SNSでも話題のコミックエッセイ『夫がわたしを忘れる日まで』(吉田 いらこ 著)から一部を公開します。 【前話を読む】はじまりは「コーヒー」だったーー夫が若年性認知症に蝕まれ、妻の知らない“別人”になるまで
【前話のあらすじ】
穏やかで几帳面、育児も率先して取り組んでくれる良き夫・翔大、ゲーム好きな小5の息子・陽翔と3人で暮らす彩。大きな問題が起こることもなく、“なんてことない”毎日を過ごしていた。
優しい夫はいつも唯一の趣味であるコーヒーを食後に入れてくれる。それはいつもと変わらない日常。 これからもその日常が続くと、思っていた。
けれど、そんな夫に変化が起き始め……。きっかけは「コーヒーを忘れた」ことだった。
陽翔 お父さん起こしてきて 手離せないからお願い …はーい
おはよう なんか頭痛いなぁ
え…大丈夫?今日仕事帰りに薬買ってこようか? いや…そこまでではないかも
いただきまーす そういえば日曜の動物園だけどさ
何時に出発しようか? え 昨日も同じこと言ったよ?
え? 10時にしようってなったじゃん そうだったっけ… えーーーーーやだーもっと早く出かけたい
ぼく早起きできるし! じゃあ9時とかにする?
彩ちゃん 休憩入っていいよ はい お疲れ お疲れ様
昨日旦那にむかついてさー どうした 定時に帰るって言うから夕飯の準備してたのに
夜になって急に飲み会行くとか言い出してさ うわー最悪!
「もっと早く言ってよ」って言ったら 「仕方ないだろオレが悪いっていうの?」ーーって逆ギレしだして そこから口きいてない あはは やばいね
彩ちゃんのところ ケンカとかしないの? うーん 特にないなぁ…というか
怒ったところも見たことないかも… すごいね… そういう人もいるんだね いいなあ
うちなんかさー
今回紹介したのはこちら! 『夫がわたしを忘れる日まで』 吉田 いらこ 著 /KADOKAWA