【有馬記念・1週前追い切り】ブローザホーンが坂路で52・6秒 吉岡辰弥調教師「この秋で一番いい」
[GⅠ有馬記念=2024年12月22日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝内2500メートル] 次週に迫ったグランプリ、GⅠ有馬記念(12月22日=中山芝内2500メートル)に向けて14日、今年のGⅠ宝塚記念勝ち馬ブローザホーン(牡5・吉岡)が1週前の週末追いを行った。 坂路で2歳未勝利(ファジーロップ)を相手のスパー。内からラストはムチが入ってビッシリ追ったものの、クビ差遅れた(4ハロン52・6―38・7―25・6―13・0秒)。ラストのタイムも目立つものではなかったが、もともと攻め駆けしないタイプ。吉岡調教師のトーンはこの秋一番と思えるものだった。 「特に坂路は動かないタイプですからね。でも、この馬にしては全体時計も出ていましたし、ラストまで集中して走れていた。この秋で一番いいんじゃないでしょうか」 指揮官が「いい」と思ったポイントは前週のウッドコース追い(7日=6ハロン83・8―12・1秒)に表れていたという。「あのとき、3~4コーナーで自分から上がっていくところを見せていました。気持ちが前向きになっているなと」。 オーナーサイドからはこの有馬を「ここ一番に」と言われているというトレーナー。重馬場だった宝塚記念で上がり34秒0、良馬場の瞬発力勝負となった前走・ジャパンカップで33秒8という末脚を振り返り「時計がかかっても速くなっても同じ上がりを使えるのがこの馬のいいところ」と改めてセールスポイントを強調した。 最終追い切りは菅原明騎乗でいつものように坂路で4ハロン55、6秒程度のものを予定しているという。
東スポ競馬編集部