「高3の夏休み」にオーディション合宿。秋元康プロデュースでデビュー・加藤柊が難関国立大に合格するまで
2024年ももうすぐ終わり。多くの受験生にとって年末年始はラストスパートの時期だ。すべての受験生の人たちが、自分の力を出し切り、最善の結果になることを心から願いたい。 【写真】秋元康プロデュースで2025年1月にデビュー!加藤柊の魅力 大学入試もAO入試や指定校推薦など多岐にわたるが、一般入試を受験する場合は、1月半ばにまず共通テストが待ち受けている。その準備として遅くとも多くの受験生が夏休みを天王山として、夏休み前に部活をやめる。 しかし、そんな天王山にアイドルのオーディションを受け、合宿をしたうえで難関国立大学に合格したのが、2025年1月にメジャーデビューするアイドルグループ『Rain Tree(レインツリー)』の加藤柊さんだ。『Rain Tree』は15歳から26歳までの17人によるアイドルグループで、総合プロデュースは秋元康氏だ。まさに「学業とアイドルを両立」した加藤さんへのインタビュー前編では、勉強が好きと公言する加藤さんがアイドルを目指した理由と、NiziUが難関高校受験のサポートになったということをお伝えした。 インタビュー後編では、オーディションをしながらどのように難関国立大学に合格したのか、そしていま大学で学んでいることを聞く。
広く深い世界を知りたかった
加藤さんがただアイドルとしてデビューするだけでなく、進学を希望したのは、世界を広げたかったからだという。 「両親や先生など周囲の大人、先輩の話を聞いて、専門知識と好奇心が、多くの扉を開くことを知っていましたし、私も広く深い世界を知りたかったので進学しないという選択肢は考えられませんでした。 ですから、まずは勉強あるのみ。そして、地元で開催されるオーディションに応募したり、私の強みになる小学校から続けているダンスの練習をしたり、寝る間もないほど忙しい毎日を過ごしていました。高校生活も楽しんでおり、ダンス部に入って、練習と発表を繰り返していました」 東京の大学に進学することは、両親の経済的負担が重くなることでもある。そのため、加藤さんは志望校を国公立大学に絞る。高校時代の目標は、東京の国公立大に合格し、アイドルデビューすること。いずれも難関だが、加藤さんはそれを突破した。挫けそうなことはなかったのだろうか。 「やると決めたら集中する性格なので、挫けたことはありませんでした。両親は私がアイドルを目指すことには懐疑的で『まず勉強を頑張ってからにしなさい』と。それは当然の意見だと思いましたし、同時に親に心配をかけてはいけないと思いました。そこで私は、『模試の成績を毎回見せる。志望校のB判定を落とさないから、了承してほしい』と説得したんです」