ダニエル・リカルド、夏休み明け後もRBでドライブへ……角田裕毅とコンビ継続との情報
motorsport.comの取材によれば、ダニエル・リカルドは夏休み明け後もRBに残り、角田裕毅と共にシーズン後半を戦っていくことになったようだ。 【ランキング】リカルド前半戦は13番手:F1ドライバーズランキング セルジオ・ペレスの不調が続いているため、レッドブルはこの夏休み中にもペレスを更迭し、後任に別のドライバーを据える可能性が指摘されてきた。そんな中後任の有力候補のひとりと見られていたのが、RBのダニエル・リカルドである。 7月29日(月)には、レッドブルのミルトンキーンズのファクトリーで、チーム首脳陣による会議が行なわれた。この会議にはクリスチャン・ホーナー代表やレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコらが参加。ペレスの去就について話し合われたと見られている。 情報筋によれば、レッドブルは今のところはペレスとの契約を継続することが確認されたようだが、この議論の中ではRBについても話し合いが行なわれたという。 今季好結果を残している角田は、レッドブルへの昇格を熱望している。しかし以前より、現状維持となるとの見方が強く、すでにRBとの契約延長も決まっている。一方でリカルドはまだ来季の契約を締結しておらず、今後については様々な可能性も考えられた。 今季のリカルドは、速さを見せることもあるがパフォーマンスは安定せず、獲得ポイントは角田の半分に留まっている。それでもリカルドは、ペレスの更迭が決まった際には、レッドブルで後任を務める最有力であるとも見られていたが、そこで好パフォーマンスを発揮できなければ即時降格され、リアム・ローソンと交代させられる可能性も指摘されていた。 しかしリカルドは夏休み前最後のベルギーGPで10位入賞。レッドブルとしてはリカルドの現状のパフォーマンスに満足しており、今のところ状況を変える必要はないと感じているようだ。 RBはリカルドについて、今シーズン当初は困難な状況を抱えていたものの、マシンにできるだけ早く慣れるように取り組むことが重要だと語ってきた。そしてチームCEOであるピーター・バイエルは、最近次のように語っていた。 「ダニエルは確かに、我々を大いに助けてくれた」 「昨年彼がチームに加わった時のことを振り返ると、彼はチームにまったく新しいエネルギーと精神をもたらし、ユウキをサポートする上でも非常に役立っている」 「ユウキもつい最近、ダニエルから学び続けていると語っていた」 「ドライバーを育成することは、我々の仕事の一部だ。そして、それが我々が今行なっていることでもある」 なおリカルドは、31日(水)にイモラで行なわれるRBのフィルミングデーに参加する予定。この日は角田に加え、ローソンと岩佐歩夢もマシンのステアリングを握るとされている。 リカルド本人も、ハンガリーGPを前に、夏休み前の最後の2連戦が、自分のF1での将来にとって非常に重要になると語っていた。 「何かを言われているわけではないが、自分自身に『速く走れ!』と言い聞かせている」 そうリカルドは語った。 「この2レースに全力を尽くすつもりだ。正直に言って、昇格のために何かをしようとするつもりはない。来年に向け、何かを確保しようとしているだけだ」 「この2レースは今シーズンだけでなく、キャリアの中で最も重要な2レースになるかもしれない。そう自分に言い聞かせながら、週末を迎えた」 「レッドブルは僕に何も言ってきていない。でも、僕は自分自身に十分言い聞かせたよ」
Jonathan Noble