中国チベット地震、百人超死亡 M6.8、住宅3600棟超倒壊
【北京共同】中国チベット自治区シガツェ市ティンリ県で7日午前9時5分(日本時間同10時5分)ごろ、マグニチュード(M)6.8の地震があり、126人が死亡、188人が負傷した。3600棟を超える住宅が倒壊した。新華社が報じた。 【写真】崩れた建物、続く余震 救助隊、がれきの山捜索
中国地震局によると震源の深さは10キロ。約20分後にM4.4の地震が起き、余震が続いた。習近平国家主席は救助活動を全力で展開し、被災者を支援するよう重要指示を出した。 シガツェは自治区南部に位置し、ネパールやブータンと接する。海抜4千メートル以上のティンリは世界最高峰エベレストの麓にあり、県当局は地震を受けエベレスト開放を一時停止すると発表した。 新華社電によると、ティンリの人口は約6万1千人で、震源地から半径20キロの範囲には約6900人が暮らす。約30の村があり、国営中央テレビによると、一部の村は大部分の家屋が倒壊した。住民が閉じ込められるなどし、救援隊が現地に向かった。 被災地は電力供給が途絶えたという。今後3日間の最低気温は氷点下18~氷点下14度が予想されている。