男女格差・家父長制・貧困…韓国文学に描かれた「いま」を知る 書店員オススメの5冊
映画に導かれて暮らす韓国ー違いを見つめ、楽しむ50のエッセイ
ところかわれば 事前にスケジュールを立てるのが苦手だ。友達を食事に誘うにしても、「来週のこの曜日のこの時間、どうですか」が、どうしても出来ない。そもそも来週のその日、その時間に、友達と食事に行きたいかなんて分からない。なので、たいがい「今晩、どう?」という誘い方で、相手を困らせる。 ところかわって韓国では、予定はなるべく直前までフィックスしないのが普通らしい。こうした姿勢を韓国では、日本語とおなじ発音で「ゆとり」という。「ゆとり」とは「融通」の意味。この「ゆとり」は羨ましい。 成川彩の『映画に導かれて暮らす韓国』は、タイトルに映画が入っているものの、映画についての本ではない。映画を入口に韓国に興味を持った著者が、実際に韓国に渡り、暮らす中で見えてきた、日韓の社会や文化の違いについてのエッセイ集。その違いが面白い。そうした違いを考えながら改めて映画やドラマに触れることで、新たな発見がある。それもまた愉しい。(本町文化堂・嶋田詔太)
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K-BOOKフェスティバル2024 in Japan 開催⽇時:2024年11⽉23⽇(土)/11月24⽇(⽇) 会場:出版クラブビル(東京都千代田区神田神保町1-32) 共催:⼀般社団法⼈ K-BOOK振興会、韓国国際交流財団 主管:K-BOOKフェスティバル実⾏委員会 後援: (一財)⽇本児童教育振興財団、韓国⽂学翻訳院、アモーレパシフィック財団、李熙健韓日交流財団、(公財)一ツ橋綜合財団、(一財)SUN教育支援機構、永田金司税理士事務所、株式会社クオン Twitter https://twitter.com/kbookfes Instagram https://www.instagram.com/kbookfes/ Facebook https://www.facebook.com/kbookfes/ YouTube https://www.youtube.com/channel/UCVbSnfWUwslUUOckeHTeJrw
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