20代男性です。友人が「タイパ重視の副業を紹介された」と喜んでいましたが、詐欺じゃないかと心配しています。うまい話には裏がありますよね?
投資といわれても何から始めるかわからない方への基本のキホン
投資をこれまでしていなかった方が、新NISAが始まったからといって、いきなり投資できるわけではありません。投資を始められないのは、「資金や知識の不足」だと理由が挙げられています(※2)。 さらに、気軽に始められる投資方法についても選択肢があります。「コーヒー1杯分を投資する」「買い物で貯まったポイントで投資する」「買い物で出るおつりを利用した投資をする」など、投資金額としては非常に少ない始め方ですが、投資ビギナーにとっては負担の少ない始め方です。 SNS等で「儲かった」と公言している方の投資金額は多額のケースもあるので、このような始め方には「それだけ?」という落胆を感じるかもしれません。ただ、投資を始めるにあたって大切なのは、「損をすることもある」という感覚に慣れることです。 昭和の時代であれば、定期預金に預けただけでも順調に資産が作れたかもしれませんが、今はこのような安全安心な商品はありません。他人が儲けたから自分もできるというのは考えず、「リスクもあるから」「資産が減ることもある」と予想して、投資金額を設定するといいでしょう。 もし、投資詐欺と思われる勧誘にあったり、怪しげな勧誘にすでにお金を支払ってしまったりする事態になっていたら、まずはお近くの消費者センターや消費者ホットライン「188」で相談してみてください。借金が減ることはないかもしれませんが、それ以上の被害拡大を防ぐことは可能です。 「お金が欲しい」「裕福な生活がしたい」ということはだれにでもある望みでしょうが、まずは、だまされないこと、だまされたとしても被害を拡大させないこと、そして、少しずつでも自分なりの投資ルールを作ることは大切なことです。 近年、会社の就業規則に「副業を認める」という一文を追加する企業も多くなっていますが、あくまでも「本業をおろそかにしない範囲で許可を出している」というスタンスのはずです。通常得られる収入を基本として、上乗せとしての副業や投資があることを前提として、本末転倒にならないようにするべきでしょう。 出典 (※1)独立行政法人 国民生活センター 20歳代が狙われている!? 遠隔操作アプリを悪用して借金をさせる副業や投資の勧誘に注意 (※2)金融広報中央委員会 知るぽると 人生100年時代 今からできるシンプル投資 執筆者:當舎緑 社会保険労務士。行政書士。CFP(R)。
ファイナンシャルフィールド編集部