“原野”にできた新幹線駅も 地域の「明暗」徹底検証 全線開業10年・東北新幹線<第2部 前編>
一般保留地(正面)で総合結婚式場の工事が進む新青森駅前
11月25日、青森市のJR新青森駅周辺で、大型クレーンを使った工事が行われていた。この土地は市が商業用に分譲している「一般保留地」。既にホテルや病院などで埋まっており、来年には総合結婚式場、生活介護事業所が完成する予定だ。 「以前は空き地が多かったけど、近年いろんな施設が建ってきた」。駅近くに住む30代女性が工事現場を目に変化を口にする。 同駅は市中心部から約4キロ西の石江地区にある。元々は田畑が広がる郊外だった。かつて青森駅、青森操車場跡地も駅舎の立地候補とされたが、青森駅はスイッチバック(進行方向の反転)が必要、同跡地は周辺が住宅密集地で多くの用地買収が必要など課題が多く、高速度を保って北海道につなぐことなどを念頭に、現在地への立地が決まった。(2020年11月27日~29日の東奥日報連載記事を再編集したものです)
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