「標準治療」と「先端治療」 違いは何?どちらを選ぶ?
治療方法を選択するのは患者自身。その際に正しい決定が下せるよう十分支援するのが医療にたずさわる者の責務だ
「健康は自ら守るもの」「健康はみんなの願い」などのフレーズはよく聞かれ、共助、公助も重要だが、まずはしっかりと自助に取り組むことが必要だ。しかしながら、それに従った生活を実践するのは必ずしも容易ではないと感じる。医療の現場でインフォームドコンセントが普通になったのはよいが、例えば「標準治療」と「先端治療」のどちらを選択するか-などを患者さんが自ら正しく判断するためには、それなりの知識も必要だ。また、食事をはじめとして、健康を守るため理にかなった日常生活を送るためには賢い消費者になることが欠かせない。最近「機能性表示食品」が目立つようになったが、その機能を理解するためにはかなりの専門的知識が必要と思われるものが少なくなく、十分な理解に基づいて摂取されなければならない。佐藤敬(青森中央学院大学学長、医学博士)
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