公印を無断で使い書類提出・未決裁の委託料148万円を私費で支払い…熊本市交通局が停職3か月処分
発表によると、男性主査は昨年度に複数回行った市電や市バスの料金キャンペーンで、公印を無断で使って未決裁で書類を提出した。補填金の積算を誤っており、193万円の過大請求と17万円の過少請求をしたという。
事業に伴うシステム改修委託料も未決裁で、計148万円を私費で支払っていた。男性主査は担当班の統括者だったが、業務を分担せずにチェックが及ばなかったという。
会計年度任用職員の男性運転士は2月に起きた歩行者が市電と接触して死亡した事故で、車内確認に気を取られて前方確認を怠った。11月に業務上過失致死罪で熊本区検に略式起訴され、罰金10万円の略式命令を受けたという。
相次ぐ市電のトラブルと処分を受け、井芹和哉・熊本市交通事業管理者は来年1~3月の給与の10%を自主返納するとした。