ロールス・ロイス新型「カリナン シリーズII」が登場! 超高級SUVの進化したポイントを解説します
カリナン シリーズII:進化した素材パレット
カリナンのオフロードでの能力を示し、そして多くのユーザーの自然への逃避願望を叶えるために、インテリアは植物からインスパイアされたパレットで構成されている。カリナン シリーズIIでは、繊細なきらめきを持つ、木目の豊かな天然のオープンポア材、グレイ・ステインアッシュを導入した。この樹種の原木はすべて個別に選別され、ウッドパネルの「葉」模様はその後手作業で染色され、微小な金属粒子を加えることで独特の効果を生み出している。 カリナン シリーズ IIでは、デュアリティ・ツイルと名付けられた竹から作られた新しいレーヨン生地を使用して、ロールス・ロイスのテキスタイルの探求が継続されている。この素材の使用は、ヘンリー・ロイス卿のかつての冬の別荘ヴィラ・ミモザに隣接するコート・ダジュールのル・ジャルダン・デ・メディテラネにある広大な竹林から着想を得た。デザインチームのメンバーは、研究旅行でこの庭園を訪れ、1世紀以上も前から庭園の敷地内に生育し、ヘンリー・ロイス卿自身も観察していたであろうこの植物を使った素材を開発するインスピレーションを得た。 ツイル織りのテキスタイルには、芸術的な「双体」模様のグラフィックが刺繍されている。このデザインは、セーリングヨットに見られるロープが織り成すラインを彷彿とさせ、フレンチ・リヴィエラを連想させる。 この複雑な刺繍テキスタイルは、グッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスに常勤することになった織物職人との共同作業により、1年以上かけて開発された。フル・デュアリティ・ツイルのインテリアは、最大で220万針、11マイル(約17.7km)の糸を使い、20時間かけて作られる。柄の均一性を確保するため、各パーツは特別に開発されたレーザーを使って裁断される前に、素材の端を密閉し、個々の糸がほつれるのを防ぐために個別に作られる。ベースとなるツイル織物はライラック、チョコレート、ブラックの3色で、顧客は51色の糸から選ぶことができる。 カリナン シリーズIIは、ブランドの職人たちによって開発された、もうひとつの新しい現代的な工芸技術を統合している。プレイスド・パーフォレーションとは、レザーに小さなミシン目を入れることで芸術作品を生み出す技法である。カリナン シリーズIIで初めてシリーズモデルに採用されたこの技法は、グッドウッドにあるロールス・ロイスのホーム上空で絶えず変化する雲の形と影からインスピレーションを得てデザインされた。0.8mmと1.2mmのパーフォレーションが10万7000個も施されている。ひとりの職人がひとつひとつのパーフォレーションをチェックし、絶対的な均一性を確保している。