神社でお賽銭を投げ入れるのはNG!【神社やお寺での初詣の参拝マナー】大人の品格マナー講師・末永貴美子さんインタビュー
鳥居のくぐり方、参道の歩き方は?
鳥居をくぐるときには、神さまにご挨拶をするような気持ちで一礼しましょう。これは、参拝を終えて退出するときも同じです。 また、お寺(寺院)の山門をくぐるときに、敷居を踏まないようにするのも参拝の作法。境内に入ってからは私語を慎み、静かに歩くように心がけましょう。
手水の方法は?
手水舎の前を通りかかったら、参拝前に手と口を清めましょう。清め方はどの神社も共通ですので、しっかり覚えておくと安心です。 1.ハンカチを準備しておく 2.右手で柄杓(ひしゃく)を取り、清水を入れる
3.まずは「左手」を清める
4.柄杓を左手に持ち替える 5.「右手」を清める
6.再度、柄杓を右手に持ち替える 7.左の手のひらに水を受け、口をすすぐ(柄杓に口をつけない)
8.残った水で、もう一度左手を清める
9.最後に、柄杓の“柄”の部分を下にして立て、残った水で柄杓の“柄”を清めてから、元の位置に伏せて置く
手水で注意するポイントは2つ。1つは、最初に清水をすくったら、その水で全工程を終えること。手や口を洗うたびに汲み足す人がいますが、これはあまりよくありません。もう1つは、口をすすぐとき、柄杓に直接口をつけないことです。
参拝の正しい方法は?
まず、お賽銭を賽銭箱に静かに入れます。このとき、お賽銭を投げ入れる姿をよく見かけますが、これは神さまに対して失礼に当たるため、避けたほうがいいですね。神社の場合の一般的な作法は、鐘を鳴らし、「2礼2拍手1礼」をします。お寺に参拝する場合は合掌のみ。手を鳴らすことはありません。 神社やお寺に行く機会が増えるお正月。正しい参拝方法やマナーを覚えて、幸多き一年になるよう、参拝してみてはいかがでしょうか? 取材・文=吉田あき