良く耳にする“ビジカジ”って結局何なの?ユニクロで再現する「着こなしの正解」をプロと考えてみた
ビジカジコーデ4:「スラックス&タイドアップにカーディガンを羽織る」
ウールライクの「感動ジャケット」は毎日着ていても飽きないが、たまには雰囲気を変えてみては? ということでアウターをシャツカーディガンにチェンジ。一見カジュアルに思えても、オフィス内での着こなしであれば問題なし。 打ち合わせや外回りから戻り、オフィス内で仕事をする際のスタイルをイメージ。運動性に優れた感動ジャケットから、柔らかなニット素材のシャツカーディガンに着替えてリラックスタイムを想定した。 「感動スラックスにシャツを合わせてタイドアップし、足元はローファー。そこにシャツカーディガンを羽織って肩の力を抜く。しかも動きやすくて上品。そんなワガママにも応えてくれます」(井上さん)
【ここがポイント!】「ニットの柔らかな質感でリラックスした雰囲気に」(井上さん)
やさしい肌触りのニット素材を取り入れることで、コーデ全体が柔らかな雰囲気へと向かう。ビジカジの基本である“節度”を守りながらも快適に着こなすのに、シャツカーディガンは打ってつけだ。 「身頃から袖まで編み地が統一されたミニマルな表情のカーディガンは、オフィス内での軽めの羽織りとしても重宝します。シャツのストライプ柄やネクタイの小紋柄で変化を付ければ完璧です」(井上さん)
ビジカジコーデ5:「セットアップにダウンジャケットで真冬を乗り切る」
いくらウールライク素材の風合いが良くても、冬本番にセットアップだけで乗り切るのはさすがに難しい。そんなときに羽織るアウターの選択肢といえばコートが定番だが、機能的かつカジュアルに仕上げるならダウンジャケットもアリだ。 「感動シリーズ」のセットアップに白のロンTとグレーのVネックニットを合わせると、ビズ度が高めになる。そこにダウンジャケットをプラスしてカジュアルダウンすることで、真冬のビジカジスタイルが完成する。 「ダウンジャケットは程よくボリューミーながら、着丈が短めのコンパクトなシルエットです。セットアップは表情のあるウールライク素材なので、合わせた際の存在感も十分です」(井上さん)
【ここがポイント!】「色と素材選びで“しっかり感”を演出しましょう!」(井上さん)
ジャケット着用時のVゾーンは重要なポイント。ダウンジャケット→ジャケット→ニット→ロンTと、徐々に素材のボリューム感と色をグラデーションさせることで、自然と顔周りに視線が向かうよう計算されている。 「アウター下のジャケットから肌に触れるロンTまで、3層で重ねることで保温性を保ちつつ洒脱さを狙いました。インナーに襟がなくとも、“しっかり感”さえあればビズシーンでも使える装いになります」(井上さん) 冒頭でも述べたように、職種や役職、仕事の内容、さらには年齢によってもビジカジのOKラインの匙加減は変わってくるが、「キレイ見え」と「節度」。この2つを備えつつ機能性にも優れた「感動シリーズ」を軸にすれば、カジュアル度が高くとも問題ないことが実証された。 本記事を読んだ皆さんが、なんとなく“ビジカジの最適解”を掴めたのであればこれ幸い。この冬、ビジカジに挑戦するなら、まずは「感動シリーズ」を手に入れるところから始めてみてはいかがだろう。
<取材・文/TOMMY スタイリング/井上裕介 写真/田中利幸 取材協力/UNIQLO>