良く耳にする“ビジカジ”って結局何なの?ユニクロで再現する「着こなしの正解」をプロと考えてみた
【ここがポイント!】「Tシャツは首元の詰まり具合と、素材の質感で選びましょう」(井上さん)
ビズとカジュアルの線引きのひとつが襟の有無。Vゾーンから襟がなくなることで首周りがスッキリとし、軽快な印象も強まる。その際に注意すべきは、Tシャツの首元の詰まり具合と素材の質感だ。 「首元が開きすぎているとダラしない印象を与えてしまうため要注意。鎖骨が隠れるくらいの詰まり具合がシックです。素材の質感に関しては、光沢があると顔周りも明るく見えて好印象です」(井上さん)
ビジカジコーデ2:「ジャケットスタイルにタートルネックのニットを挿し込む」
コーデ1の“インナーを変えてカジュアルダウン”を秋冬仕様にしてみるとどうだろう? 白Tシャツをタートルネックのニットに変えるだけで雰囲気は一変。首元にほどよいボリュームが加わり、大人の余裕が醸し出されるのだ。
【ここがポイント!】「ニットはハイゲージを選ぶことでクリーンな印象も高まります」(井上さん)
普通のクルーネックも良いけれど、秋冬シーズンに欠かせないのが、フォーマル感と温かみを両取りできるタートルネックのニットだ。明るめの色を選ぶことで、冬コーデ特有の重たさも軽減される。 「ニットを選ぶ際のポイントは編み方です。ざっくりとした風合いで表情豊かなローゲージではなく、密度が高くフラットなハイゲージが正解。高級感とともにクリーンな印象も強まります」(井上さん)
ビジカジコーデ3:「ジャケットはそのまま、ボトムスをデニムに変更する」
続いては着心地の良いジャケットを主役に起用。スラックスからリジッドカラーのデニムパンツに変更したというよりも、クリーンなデニムコーデにジャケットを羽織ったというニュアンスに近く、かなりカジュアル度の高い装いに。 スラックスに比べるとカジュアル要素の強いデニムパンツだが、シルエットや色に気を付ければ、ビジカジにも十分対応可能だ。特に太過ぎず細過ぎずのストレートシルエットは汎用性が高く、シーンを問わない。 「ジャケットとボトムスの色を近づけることで、質感の違いによるチグハグ感を払拭できます。デニムは色落ちしたものよりも清潔感のあるリジッドを選び、カジュアルになり過ぎないようにしましょう」(井上さん)
【ここがポイント!】「細身のリジッドデニムであればオフィスでも履けます」(井上さん)
最近はルーズフィットが人気のデニムパンツも、ビジカジに起用するとなればキッチリ感が求められて当然。細身のストレートをジャストサイズではけば、脚線も美しく見せられて、まさに一石二鳥といえる。 「ビズシーンでの着用を想定するなら、シルエットに密接に関係する太さだけでなく、丈も重要です。裾にワンクッション以上のたるみがある場合は、潔く丈詰めするか、ロールアップを推奨します」(井上さん)