レスと離婚は、誰にでも平等に訪れる。起業に成功したIT社長が、失った代償は「夫婦の絆と熱情」
夫婦関係の破綻と離婚に至る経緯
その結果、どのように夫婦関係が変わったのでしょうか? 「表面的には何も変わっていないように見えたかもしれませんが、私たちの間には確実に大きな溝ができていました。妻との会話はほとんどなくなり、家にいても二人で過ごす時間はほとんどありませんでした。私は自分の行動に対する後悔や罪悪感を感じながらも、それを隠し続けました。結果的に、私たちの関係は自然と壊れていったんです」 その後、離婚に至る経緯についてお話しいただけますか? 「最終的には、妻との間に修復不可能な溝ができてしまい、結婚して10年目に離婚することになりました。今から7年前ですね、娘が10歳のときです。もちろん離婚を避けたかったですが、お互いにもう関係を修復できる状態ではありませんでした。私は妻と話し合い、しっかりと財産分与と養育費の支払いについても合意しました。経済的な責任を果たすことが、娘や妻に対してできる最低限のことだと考えたんです」 しっかりと財産分与や養育費も支払っているということでしょうか? 「そうです。離婚後も妻と娘が幸せに暮らせるように経済的な支援は欠かしていません。また娘との時間を大切にし、会うたびに娘が成長していく姿を見ることが私にとっての大きな喜びです。私たちの離婚がどれだけの影響を与えたか分かりませんが、私は父親としてできる限りのことをしたいと思っています」 ▶つづきの【後編】では、離婚が成立してから感じた「孤独感」、不倫相手との将来について、ショウさんの胸の内を聞かせていただきました。
家庭関係研究所 山下あつおみ