35歳で「年収600万円」の人と交際中。結婚後は「専業主婦」を希望していますが、都内で夫婦2人生活していける年収でしょうか…?
結婚したら専業主婦になりたいと考えている人は、未来の夫の収入が気になることでしょう。本記事では35歳で年収600万円の人と結婚して専業主婦になっても、都内で夫婦2人の生活ができるのかを試算します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
夫婦2人、都内で生活するにはどのくらいお金がかかるの?
まずは都内で2人暮らしする際の平均的な支出を見ていきましょう。総務省統計局によると、東京都区部の二人以上の世帯における平均消費支出額は34万1320円となっています。図表1は主な支出額の内訳です。 図表1
総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯より筆者作成 この住居費は持ち家の世帯も含んだ数値であることから、賃貸で暮らす場合はこの数値よりも上がる可能性が高いです。例えば東京都練馬区の1LDKで2人暮らしをする場合、住居費用に約12万円(練馬区の1LDK相場/2024年10月24日時点)かかるため、毎月45万円近くの支出となることが予想されます。
年収600万円で2人暮らしは可能か
年収600万円の片働き世帯、都内(練馬区)で2人暮らしする際の支出額を45万円としてシミュレーションしてみましょう。 給与月額は50万円、手取り額は額面給与の75~85%ほどになるため、月37万5000円~42万5000円となりなす。対して支出が45万円だとすると、月2万5000円~7万5000円の生活費が足りない計算となります。この状況だと生活が苦しくなってしまいますが、家賃の安い物件に住むなどの工夫をすれば、都内で2人暮らしを実現させることは不可能ではないかもしれません。
都内で2人暮らししていくためにはどのくらいの年収があればいい?
都内で生活する場合に支出が毎月45万円かかると仮定して、年収がどのくらいあればいいのかを計算してみましょう。毎月45万円を年換算すると540万円になります。つまり手取りで540万円必要ということになるため、年収に換算すると640万円~720万円ということになります。
都内で2人暮らしをする場合、年収は640万円~720万円必要
今回は都内で2人暮らしの場合にかかる費用と、必要な年収について解説しました。専業主婦を希望している場合、配偶者の年収は640万円~720万円ほど必要になります。住む場所や物件の条件を変更するなどの工夫をすれば、「余裕がある生活」とは言い難いかもしれませんが、都内で2人暮らしを実現させることは不可能ではないといえるでしょう。 出典 総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2023年 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部