「これまで以上に企業の姿勢が、デジタル領域で問われている」: パナソニックコネクト 取締役執行役員ヴァイスプレジデントCMO 山口有希子 氏
──最後に、まだ対策を講じていない広告主へメッセージがほしい
自社の広告ともっと真摯に向き合ってほしい。知らないあいだに詐欺被害に合い、不正なサイトに掲載されていることを意識してほしい。しっかりと対策すればデジタル広告は非常に有益なものだ。だからこそ、見分ける力と手段を身につけるべきだ。 今後、ジェネレーティブAIなどの登場によって不正は進化し、ますます被害が増える可能性がある。そうした現実を把握するためのアンテナを立て、感度を高めなければいけない。アドフラウドや掲載面の現状をエージェンシーに聞くところから始めてもいい。広告主が知らなければ、何も始まらないのだから。 山口 有希子/シスコシステムズ、ヤフージャパンなど、数々の日本企業および外資系企業にてマーケティング部門の管理職を歴任。日本IBMのブランド部長およびデジタルコンテンツマーケティング&サービス部長を経て、2017年に現職であるパナソニック コネクト(当時:パナソニック コネクティッドソリューションズ社)に入社し、CMOを務める。2023年10月、業界健全化の取り組みなどが評価され、第11回Web人大賞を受賞した。 Written by 島田涼平 Photo by 渡部幸和
島田涼平