NTTとNTTドコモが共同会見(全文2)携帯料金値下げの余力は出てくる
日本電信電話(NTT)は、29日午後からNTTドコモと共同記者会見を行い、ドコモを完全子会社化すると発表した。 【動画】NTT、ドコモの完全子会社化を発表 共同会見(2020年9月29日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「NTT、ドコモの完全子会社化を発表 共同会見(2020年9月29日)」の会見開始時間に対応しております。 ◇ ◇
完全子会社化はいつから考えていたのか
石川:今回の話ですけれども、澤田社長としてはいつぐらいから想定したといいますか、頭の中のアイデアとしてあったのでしょうか。今年6月のドコモの人事を見ていますと、今回の布石だったのかなとも見えるんですけれども、その辺を教えてください。 澤田:ありがとうございます。まず人事等の関係はありません。現実にもうご案内のようにドコモはシェアは大きいですけれども、ごめんね、吉澤さん。収入利益はもう3番手に今落ちていまして、それはやっぱり春の段階で明確になってきたということで、ドコモに正式にこういうような完全子会社化をベースにドコモを強化するというのはどうだろうとお話を始めましたのは4月の後半という状況です。そこからいろいろなものを積み上げてやってきましたので、私の頭の中の体操としてあるかないかというと、それはいろんなシーンでありましたけど、やっぱり環境条件がちょっとなんとか対処していけないとなってきたのはこの春からっていう構図です。いかがでしょう。 石川:ありがとうございました。 司会:それでは次のご質問をお受けしたいと思います。続きましてダイヤモンドの村井さまからご質問をお受けします。しばらくお待ちください。それではご質問お願いいたします。ダイヤモンド村井さま。 澤田:ミュートかな。
吉澤社長は前向きに受け止めたのか
ダイヤモンド社:すいません、聞こえますか。ダイヤモンド、村井です。 司会:はい、大丈夫です 澤田:はい。大丈夫です。 ダイヤモンド社:すいません。私からドコモの吉澤さんにお伺いしたいと思うんですけども、吉澤社長はドコモ、前身の92年ごろから、分社化前からドコモの移動通信企画の時代からドコモに就任されまして、ベンチャー企業としてのドコモをこれまで、IPOも経験されて、これまでドコモの経営を担ってきたわけですけれども、この春にそういったお話が出てきたということの受け止めについてどうお考えになったのか。前向きに受け止めたのか。それとも何かしら別の受け止めがあればお聞かせください。 吉澤:ありがとうございます。吉澤でございます。私自身、確かに自動車電話が始まるくらいから移動通信をやっていたということですけど、そういった中で分社をして、IPOをやって、今まできているっていうことですけども。 やっぱり1つは先ほどの背景のところでもお話をしましたけれども、今、やはり5Gがスタートして、いろいろ通信以外のいろんなプラットフォーマーとかが、いわゆる競争のまっただ中にあるっていう中で、やっぱり5Gというモバイルだけをわれわれとして視点として持って、どちらかというとそれをやっぱり非常に強く持っているわけですね。 そうではなくて、やっぱり今の時代っていうのはもっと視点を広くして、領域を広げていかないとやはりなかなかその競争に打ち勝てない状況だということ。そういう意味で言うと、やはりサービス、先ほども創出力だとか、競争力、あるいは通信ネットワークの競争力というようなものを、やっぱりもっと付けていかないと、今のようなやっぱり競争の中では、もっと広い領域では勝てていけないという、やはり私自身もそういう考えがありました。 そういった中で今回のような完全子会社化という話があるんですよね、4月の末。私どもには6月に実際に申し入れがありましたけれども、そのときにやはり申し上げたような完全子会社化ということでNTTグループが持って保有している強力なアセット、戦略的かつ機動的に活用して、今、申し上げたような競争に対応していくというようなことが、やっぱり最短かつ、より確実な手法であるというふうに判断したと。ですから、それがだいたい5月、6月ぐらいですかね。そのぐらいに判断をしたということです。そういったことでよろしいでしょうか。 ダイヤモンド社:ありがとうございます。 司会:よろしいでしょうか。 吉澤:村井さん、よろしいでしょうか。 司会:村井さま、聞こえてますでしょうか。ミュート。 ダイヤモンド社:ありがとうございました。