俳優・鈴木福さんが考える選挙「動かないと変化は起きない」アメリカで見た政治の近さ
選挙のたびに「投票率が低い」「無関心」といわれる若者だが、それは世代の問題なのか。2022年の参院選前に投票を呼びかける動画「投票はあなたの声2022」に参加した俳優の鈴木福さん(20)に聞いた。(聞き手・天野みすず) 【動画】鈴木福さんや長澤まさみさんら著名人が出演した投票を呼びかける動画
今年4月に大学2年生になりました。大学の友人とふつうに「選挙に行く?」と話すこともありますし、7月の東京都知事選のときは掲示板のことも話題になりました。 俳優のほか、テレビ番組のコメンテーターもしていますが、誰かにとって嫌なこと、傷つけるようなことは言いたくないし、自分が思っていないことは言いたくないと思っています。 政治に触れる機会は、X(旧ツイッター)で結構あります。「小泉構文」とか、話題になっていることが「トレンド」に上がってきて、面白いなと。「誰々をどう思う?」と周りに聞くのもなかなか難しい。でも、SNSを開いたら、その政治家についてどう考えているかを書いている人たちがたくさんいて、いろいろな意見を知ることができる。間違っているものもあるのでメディアリテラシーを高めていく必要はありますが、情報源としては良いと思います。 家で選挙の話はしますが、「誰に投票した」という話はしない。小さいころ興味があって「誰に入れたの?」と両親に聞いても、「そういうのは言うもんじゃないから」って教えてくれなかったですね。今でも「自分で決めて好きに投票しなさい」と言われています。 2022年の参院選前に、「投票はあなたの声」のオファーがありました。選挙権年齢の18歳を迎える年で、2021年の衆院選前の動画がすごく話題になっていたこともあり、「ぜひ」と受けました。参院選は7月でしたが、僕は6月に18歳になったので、ぎりぎり投票に行けました。中学校や高校の生徒会選挙の投票みたいで、さらっと終わりました。 「たった1票じゃ変わらないよなぁ」と思ってしまうこともありますが、それでも行かないよりは行ったほうが良いと思います。「若者の投票率が低いのが問題だ」とよく言われますが、もっと年上で投票しない人たちもたくさんいる。若い人たちは数も少ないし、投票する意義がわからないと投票に行かないと思います。