日本時間14日午後10時まで「危害加えない」 イスラエル軍の地上侵攻の可能性高まる
イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ北部の住民に出した退避勧告は、日本時間の14日午前に期限を迎え、近くイスラエル軍が地上侵攻に踏みきる可能性が高まっています。イスラエルから中継です。 私がいるのはガザ近くでハマスの襲撃を受けた集落から避難してきた人が身を寄せている場所です。小さな子どもたちの姿も数多くあります。 避難警告の期限が過ぎる中、新たな情報が入りました。イスラエル軍はガザ地区の住民に対し、避難経路を示した上で、現地時間の14日午後4時(日本時間午後10時)まで危害を加えないと発表しました。 イスラエル軍とイスラム組織「ハマス」の武力衝突は14日で1週間を迎え、双方の死者は合わせて3200人を超えました。 イスラエル軍は13日、「数日以内にガザで重要な作戦を行う」と発表し、ハマスが実効支配するガザ北部の住民、およそ110万人に対し、24時間以内に南部に退避するよう警告しました。日本時間の14日午前に期限を迎え、近く大規模な地上侵攻に踏み切る可能性が高まっています。 また、ロイター通信などによりますと、イスラエル軍は13日、ガザ内で歩兵と戦車による地上攻撃を行ったと明らかにしたということです。今回の武力衝突で、地上攻撃の実施が明らかになるのは初めてです。 イスラエル軍が今後、本格的な地上侵攻に踏み切った場合、多くの住民が戦闘の巻き添えになり、犠牲者が大幅に増えることが懸念されます。 こうした中、日本人を国外退避させるための日本政府のチャーター機が、このあと6時間ほど(日本時間午後11時ごろ)で近くの空港から出発する予定です。