Metamorworks / Getty Images/iStockphoto

チューリッヒ生命保険（東京都中野区）が、全国のビジネスパーソン1000人を対象に、働く人が抱えるストレスについて調査しました。10月8日に公表されたプレスリリースをもとに結果を紹介します。 【本当にあったハラスメント実態】ランキング3位は「モラハラ」2位「セクハラ」圧倒的1位は…！？

2～5位は「仕事内容」「人間関係」などがランクイン。1位は4回連続同じ結果に

「仕事上で最もストレスを感じる要因」との質問に最も多かった回答は「給与・賞与（金銭面）」が21.7％で、4回連続での1位だったとのことです。 次いで2位「仕事内容」（17.8%）、3位「上司・部下以外の社内の人間関係」（15.4％）、4位「上司との関係」（13.6％）5位「仕事環境」（7.4％）でした。

やりがいも収入が1位に

「普段仕事をする上で、最もやりがいを感じる場面をお答えください」との質問への回答は、「給与・賞与をもらったとき」が23.1％で最も多く、次に多かったのが「感謝をされたとき」（16.4%）でした。 ここでも収入が重視されていることが分かりますが、年代別に見ると、特に20代は「給与・賞与をもらったとき」が55.2％で半数を超え、2番目に多かったのは「目標を達成したとき」（23.2%）でした。

50代では給与より感謝にやりがい

一方、50代で最も多かったのは「感謝をされたとき」で40.0%、次に多かったのが「給与・賞与をもらったとき」の32.0％でした。 この差についてチューリッヒ生命は、「日本では年齢や勤続年数に応じて給与が上がりやすい傾向があり、若い世代は金銭的な『安全欲求』がやりがいにつながり、年齢に伴い給与も上がりやすくなる世代では『承認欲求』がやりがいにつながる」と分析しています。

半数近くの人が精神面に不調や不安

「ストレスにより精神面の不調や不安を感じることがあるか」との質問には、「とても感じている」が15.9%、「やや感じている」が30.2%で、働く人の半数近くが、ストレスによる精神的な不調や不安を感じていることが明らかになりました。

精神面への影響は人間関係が最大。経済的なストレスも4割

ストレスにより精神面の不調や不安を感じていると回答した人に、複数回答可で原因を聞いたところ、多かった順に「職場での人間関係によるストレス」（45.8%）、「経済面の不安によるストレス」（38.4%）、「仕事の負担感によるストレス」（38.2%）でした。 精神面に悪影響を与えるのは、人間関係のストレスが最も大きいことが分かります。 一方で、経済面のストレスも精神面に影響をきたしていると考えている人が4割近くいます。