徹底したマーケティングで立教大生の心をつかむ 【次世代美容師:「ラボヌールヘアーレーヴ 池袋店」志村大成スタイリスト】
WWD:“ムーンライト”と同じ「アーバンスカイコレクション」には“ナイトスカイ”もあるけれど、そちらはどう?
志村:“ナイトスカイ”は、しっかりとしたグレーにできるので、髪色を落ち着かせたいお客さまなどに使っています。また、例えばラベンダーグレージュのような、“〇〇グレージュ”が作りやすい。1本でグレージュが完成しているので、作りたい色を足していくだけでできてしまう。
WWD:ワンカラーが人気とのことだが、ブリーチはあまり使わない?
志村:ブリーチはさほど多くないですが、「アーバンスカイコレクション」の、ブリーチほど髪を傷ませずにトーンアップがかなう「ライトニングシステム」には助けられています。というのも、立教大生のお客さまには、初めてカラーリングする人も多いです。しかもカウンセリングをしてみると、1回のカラーでは対応できない仕上がりをイメージしていることも少なくない。これまでは、そうしたお客さまに「一度ではできないから、何度かカラーを繰り返して育てていきましょう」と提案していたけれど、「ライトニングシステム」だと初カラーでも透明感を出しやすいので、「今日できますよ」と言うことが可能です。立教大生が求めているカラーには、ブリーチほどのリフト力はいらないので、まさに“ドンピシャ”なアイテム。1日でできるため単価アップの提案が可能で、ブリーチよりも塗りやすいため時短につながり、客単価が上がりました。
WWD:そうしたヘアカラーデザインをSNSに投稿する際に気を付けていることは?
志村:ヘアカラーデザインに限ったことではないけれど、投稿時間には気をつかっています。朝に投稿しても大学生は見ないので、夕方、大学生が帰宅する17~18時くらいが狙い目ですね。あと、特定のヘアカラーデザインというよりも、雰囲気を推しているので、後姿は撮らないです。
WWD:今後やりたいことは?
志村:お客さまがしている、ネイルやメイクの繊細な違いに気付けるように、現在勉強中です。その中で今後はメイクもしたいと思うようになり、ゆくゆくは髪色に合わせてタッチアップをしてあげられたら、と思っています。また、現在は主要な顧客層が大学生ですが、自分の年齢とともに変わってくるものだと思っています。その変化に合わせて、提案も変えていける美容師になりたいですね。