ピッティウオモ常連のオシャレ有名人10傑
ピッティお馴染みの著名人⑨【ティト・アレグレット】
「イザイア(ISAIA)」や「チェザーレ アットリーニ(Cesare Attolini)」といった名だたるブランドでVMDとして活躍したのちに、2012年には自らの名を冠した「ティト・アグレット」を創設。スーツやジャケットといえば、我々の感覚では普段着というよりは「ビジネス着」あるいは「パーティにおける勝負服」といったイメージが強いかもしれない。しかし、ティト アレグレットの捉え方は少々異なる。言うなれば「息を吸うようにスーツを着る」のが彼のスタイルの真骨頂。例えば、夕暮れ時のビーチで過ごすのが好きな同氏は、時間を見つけてはアメリカンバイクにまたがりビーチに赴くというが、その時の出で立ちは「スーツにビーチサンダル」という装いが定番だそう。一方で、下の写真のようにグレンチェックのスーツに、タイドアップした赤ストライプのタブカラーシャツを合わせてバチっとキメたスタイルもお手のもの。
ピッティお馴染みの著名人⑩【中村達也】
本企画の締めくくりとして、国内外のドレスウェア業界の重鎮である中村達也氏をピックアップした。父方の祖父は靴職人、母の実家は生地屋という幼少期からファッションに触れて育った、ビームスのビームスのドレス部門を統括するクリエイティブディレクターだ。同氏の服選びにはセンスはもちろん、知識と理論が溢れ出ている。最新のピッティウオモではドレスコードスタイルで来場する者が多くはない印象であったが、鞄・ポケットチーフ・ナポリ仕立てのスーツ・ネクタイを同系色でまとめた気品溢れる彼のコーディネイトは、品格や知性をファッションで表現しており、一際目を引いた。MR_BEAMSが掲げる“自分自身のファッションスタイルにポジティブなマインドがこもった人”の具現化と言っても過言ではない同氏はまぎれもないクラシックスタイルの名手だ。
OTOKOMAE