コーヒー豆価格が上昇拡大、アラビカ種先物は1977年以来の高値
(ブルームバーグ): コーヒー豆の先物がニューヨーク市場で上げを拡大し、47年ぶりの高値を付けた。
27日の取引で高級品種の「アラビカ種」コーヒー生豆先物は一時1ポンド=3.1845ドルに上昇し、期近物として1977年以来の高値。年初来の上昇率は約70%に達した。
いわゆるコーヒーベルトでは生育期に日照り、収穫期初期に豪雨に見舞われ、主要生産国であるベトナムの供給に懸念が生じていた。そこへブラジルも深刻な干ばつに襲われ、供給不安に拍車がかかっている。
こうした動きはコーヒー産業への打撃を増すが、最終的にコストは消費者に跳ね返る。世界最大のコーヒーメーカーであるネスレは今月、コーヒー豆価格上昇の影響を緩和するため小売価格を値上げするとともに、1個あたりの内容量を減らす方針を示した。
コーヒー豆の別の品種、ロブスタ種はロンドン市場で今年に入り約85%上昇している。
原題:Coffee Gets Even Pricier as Futures Rally to Highest Since 1977(抜粋)
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Megan Durisin Albery