同性パートナー間で「腎臓移植」成功 原則『親族間』のみ認められる「生体臓器移植」
関西テレビ
京都大学医学部附属病院は同性パートナーの間で腎臓を移植する手術を初めて実施したと発表しました。 京都大学医学部附属病院の小林恭教授らのグループはことし5月、慢性腎不全だった京都市に住む女性に同性パートナーのドナーから腎臓を移植しました。
■原則『親族間』でしか認められていない「生体臓器移植」
日本移植学会の倫理指針では、生体臓器移植は原則、夫婦や親子などの「親族間」でしか認められておらず、これまで性的マイノリティの患者が移植を受けるのは困難でした。 2人は法律上夫婦や家族と同様に取り扱う京都市のパートナーシップ宣誓をしたことなどから、今回、自由意思について倫理委員会の審査を経て手術が行われました。
■「移植ができないとあきらめている患者への希望の光になれば」
京大病院の小林恭教授は、「宣誓が自由意思の確認や夫婦同様の関係性を証明するときの一つの強力な証拠になったという風に理解している」と話しました。 2人は「今回の移植を機に同様の境遇で移植ができないとあきらめている患者への希望の光になれば」とコメントしています。
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