天王寺動物園のアムールトラ「風」死ぬ 令和元年生まれ 今年1月から体調不良
天王寺動物園(大阪市天王寺区)は1日、同園で飼育していたアムールトラの風(ふう・雄3歳)が同日午後に死んだと発表した。 【動画】昨年12月27日にトラ舎の前で行われた通天閣干支の引き継ぎ式での風の様子
同園の発表によると、風は2019年(令和元年)9月29日に秋田市大森山動物園で生まれ、2021年3月16日に天王寺動物園へやってきた。 今年1月上旬に体調不良を崩してからは、麻酔をかけて検査を行ったり、展示を見合わせて温かい室内ですごすなどしていたという。
2月上旬には少しずつ体調が安定していたが、同下旬には再び食欲がなくなった。 今月1日午後2時ごろから鎮静をかけ補液処置を行い、完了後に覚醒を待っていたところ容体が急変。獣医師による処置を行ったが、同4時20分に死んだという。 死因は現在調査中としている。
風が死んだことにより、同園で飼育するアムールトラはいなくなった。 新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、献花台は設置しないとしている。 同園では、風の体調不良や、検査を行う様子などを公式サイトなどで報告しており、ツイッターなどのSNSでは「また会えると思っていた」「残念」「早すぎる」「安らかに眠ってほしい」「今までありがとう」などと書かれた投稿が多くみられた。