国内最高齢のアムールトラ死ぬ 天王寺動物園のセンイチ
センイチは17歳だった
大阪市天王寺区の天王寺動物園は13日、飼育していた雄のアムールトラ、センイチが死んだと発表した。センイチは17歳で、国内のアムールトラでは国内最高齢だった。 【拡大写真】天王寺動物園にやってくるアムールトラの風
今月に入り体調を崩し治療していた
発表によると、センイチは今月に入り体調を崩したため治療を行っていたという。13日の開園前に飼育員がセンイチの様子を確認したところ、呼吸する際の腹部の動きがなく、獣医師が死んだことを確認。ビデオ映像の解析から、同日午前零時58分ごろに死んだと推定されるという。 また、12日の天王寺動物園スタッフブログでも、少し前から足腰がだいぶ弱っており歩き出す際にふらつきが見られるようになっていたことや、食欲が落ちて小さなお肉を一日に数切れしか食べなくなり、歩くことが減ったことなどから、しばらくバックヤードですごすことが周知されていた。 センイチは2003年5月26日、東京都の多摩動物公園で生まれ、同年10月10日、動物園同士が繁殖を目的として動物を貸し出し、あるいは借り入れを行う「ブリーディングローン契約」で天王寺動物園に来ていた。
16日には秋田市から新たなアムールトラが来園
死因については現在調査中。同園では新型コロナウイルスの感染拡大防止のため献花台は設けないとしている。 これで同園で飼育しているアムールトラはいなくなったが、16日に秋田市大森山動物園から新たなアムールトラの「風(ふう)」が来園する予定となっている。