通天閣 ひと足早い干支の引き継ぎ式「来年こそは願いが叶『うさ』」
通天閣 ひと足早い干支の引き継ぎ式「来年こそは願いが叶『うさ』」
大阪を代表する観光スポット通天閣(大阪市浪速区)は27日、毎年恒例の名物行事「干支の引き継ぎ式」を天王寺動物園(同市浪速区)で行われ、ひと足いトラからウサギへのバトンタッチとなった。 【中継録画】通天閣が干支の引き継ぎ式 今年のダジャレ口上は?
この式典は、現在の二代目・通天閣が完成した1956年から続く、大阪府民・市民の幸福と繁栄を願う縁起行事として親しまれている。 毎年、動物園などから本物の動物を通天閣に招き、来館者の前で動物同士がこの1年の反省と来年の抱負を「ダジャレ交じりの談話形式」で語り合うのが名物となっている。 しかし、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け初めての開催中止となり、ダジャレ口上のみ、通天閣の公式サイトで発表。2021年は同園のトラ舎前で関係者だけで行った様子を、動画投稿サイトYouTubeで配信するなどの対応をとった。
今年も感染拡大防止のため通天閣での開催は見送り、来園者がいない休園日の同園のスペースを借りる形で行われた。 こちらも感染対策の観点から本物の動物の登壇がなかったが、その代わりに同園トラ舎前で今年の干支のトラ、来年の干支のウサギの着ぐるみを着たスタッフらによって引き継ぎが行われ、3年ぶりに報道公開という形で執り行われた。
式ではまず、今年の「寅年」の口上人として通天閣観光の西上雅章会長が登場。 「今年は北京冬季五輪で日本のメダル奪取や、将棋の藤井聡太さんの 5 冠最年少記録、サッカーワールドカップでの日本の活躍明るい話題もありましたが、 日々の生活は『トラ』ブル三昧、コロナ禍生活も3年目に突入、加えて物価高に急激な円安、電力供給量逼迫と気を『トラ』れてばかりの一年でした。国内政治も一向にまとまらず、え『ガオー』(笑顔)はどこへやら、 こんな生活『タイガー』い(大概)にして欲しいです! そして来年こそ『アレ』を頼むぜ!」とユーモアを交えながら読み上げた。
一方、来年の「卯年」の口上人は同園の向井猛園長が務めた。 向井園長は「耳を『うさぎ』(塞ぎ)たくなる話が多いですが、 来年は『兎』に角、『ピョンピョン ホップ ステップ ジャンプ』飛躍の一年に致しましょう! コロナが落ち着くのを首じゃなくて、『耳を長くして』粘り強く待ち、脱『兎』のごとくスピーディーな景気回復を期待しています。来年こそは願いが叶『うさ』!どうか『卯』まくいきますように~! ブラボー!」とダジャレ口上を読み上げた。 通天閣観光の高井隆光社長は「今年はお客様の前で通天閣で開催すると、クラスターなどの心配もあり、野外で開催させていただきました。来年は通天閣で開催できることを願っています」などと話していた。