慶大・清原正吾「全てを懸けて、体がボロボロになる覚悟」最後の早慶戦へ「後悔なく終われるように」
東京六大学野球秋季リーグ戦は9日から最終週の早慶戦を迎える。早大が1勝すれば2季連続48度目の優勝が決まる。慶大の4番・清原正吾一塁手(4年)は8日、横浜市内の同校グラウンドで最終調整。両親へ「最後の雄姿を目に焼き付けてもらいたい」と決意を示した。 表情を引き締め、清原は最後の早慶戦へ思いを語った。「特別な舞台。最後の最後、後悔なく終われるように。自分の全てを懸けて、体がボロボロになる覚悟で。最後の最後まで1打席1打席、1球1球をかみ締めながら打席に入りたい」 10月24日のドラフト会議で指名する球団はなかった。オイシックス、くふうハヤテ、独立L7球団と計9球団からオファーが届くが、複数の関係者によれば、今後は一般就職も視野に入れている。最後のユニホーム姿となる可能性もある。 入部時の目標は「神宮で4番」と「ホームランボールを両親に贈る」。中高6年間、野球から離れたブランクを猛練習で克服し、今秋は2発。父・和博さん(57)を「ありがとう」と喜ばせ「少しは親孝行できたのかな」。堀井哲也監督(62)も「ドラフトが終わってからもめちゃくちゃ練習してますよ」とたたえ「もちろん4番。外しません」と信頼を寄せた。「最高の恩返しという形で、大学野球人生を締めくくれたら」と清原。完全燃焼あるのみだ。(加藤 弘士)
報知新聞社