静岡色あふれる新店舗 内装に伝統工芸品 松坂屋静岡店アパレル・マザーハウス
アパレルショップを運営するマザーハウス(東京都)が静岡市葵区の松坂屋静岡店に30日オープンした新店舗の内装に、一般市民や職人らが制作に携わった静岡の伝統工芸品を活用している。同社の担当者は「新店舗で地元の技術を見てもらい、地域の人と一緒に店や地域を盛り上げていきたい」と話す。 店舗に展示したストールは静岡市特産の静岡ひき物にかけられ、レジ台下のタイルには伊豆市に古くから伝わる修善寺和紙が貼られるなど静岡色あふれる内装を施した。 修善寺和紙は、静岡市清水区の三保松原で景観保全活動に取り組む住民らが除去した松葉を再利用してすき込み、伊豆市での和紙制作には職人のほか一般市民も関わった。 同社は内装を通して地域課題を知ってもらいたいという思いを込めたという。山崎大祐副社長(44)は「お店は地域のためのものという思いで開いた」と話し、地域とともに歩む店づくりを心がけたいとした。同社は今後、新店舗などで一般市民が参加できるイベントを開く予定。
静岡新聞社