「閉ざされていた」日本の大学、海外に活路 筑波大・東大・京大…「知の交流」へ分校や拠点設置
ただインド人学生が求める将来の就職やキャリアについては「大学だけでは解決できず、産官学が協力しなければならない」と指摘した。 ▽大学も変わる必要 林理事・副学長は「日本の教育はこれまで閉ざされていた。教育とはコミュニケーションであり、現地の言葉や文化を学び、学生と対話をしながら大学側も変わっていく姿勢が必要だ」と、双方向のやりとりが重要との考えを示した。 海外にも開かれた大学となり、現地の学生たちに認知してもらうための地道な努力は続けられている。9月28、29日にニューデリーで開かれた日本のアニメを紹介するイベントの一環で、東大や筑波大、東京外国語大などが大学紹介のブースを出した。日本から教職員が出張し、大学のパンフレットを配布。来場者の質問にも答えていた。 東大国際研究推進課のジェームス・フィーガンさんは「関心を持っている人は予想以上にいた。学士だけでなく、修士・博士に関する質問が多かった」と手応えを感じた様子だった。