被災地から被災地へ 長野市の企業が製作したトレーラーハウスを能登に寄贈 輪島塗の工房に
長野市の企業が作るトレーラーハウスが石川県輪島市に寄贈されました。 東日本大震災の被災地で店舗として使われていたもので輪島塗の工房に生まれ変わります。 能登半島地震で被災した輪島塗の工房を支援しようと東日本大震災の被災地で仮設商店として使われていたトレーラーハウス2台が、9日、輪島市の団体「輪島塗若手ネットワーク」に寄贈されました。 ■輪島塗若手ネットワーク・森岡龍太さん 「なんかやっとか、と言った感じでして。実は水害があった関係で元々の配備(予定)から1カ月以上遅れての配備になるんですよ。なのでなおさら感慨深いですね。」 設置をしたのはトレーラーハウスの製造元である、長野市のカンバーランド・ジャパンです。 ■カンバーランド・ジャパン原田英世さん 「1月の被災したばっかりから比べると道もだいぶ良くなっていて、普通にどこへも行かれるようになった。トレーラーハウスの良いところはどこへも行かれるところが良いところなので。」 9月に発生した豪雨災害により、輪島塗の仮設工房のおよそ8割が浸水被害を受けたとみられ、必要性が高まっていました。 ■街づくりまんぼう 苅谷智大さん 「いろいろ大変な状況だとは見聞きしているんですが、小さくても新しいことを何かこう始めていく場として使われればいいなと思っています。」 トレーラーハウスは輪島塗の展示や販売などを行う工房として来月から使われる予定です。 ■輪島塗若手ネットワーク・田谷昴大さん 「ここに買いに来てくださった方々が、実際に輪島塗を使うときにこの風景を思い出してほしいというか、能登半島の復興に携わったという思いで輪島塗を使っていただきたいなと思っています。」 輪島塗若手ネットワークは、「温かい支援を次につなぐためにも復興を進めていきたい」としています。