知っておきたいマグネシウム欠乏症の症状

※この記事は、海外のサイト『ランナーズ・ワールド』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 　 睡眠の質から運動能力の向上まで、あらゆる効果が期待される電解質のマグネシウム。電解質が汗によって失われることを考えると、十分なマグネシウムを摂取できているか疑問に思うかもしれない。 　 マグネシウムを十分摂取すると、たんぱく質の生成、筋肉と神経の機能実行、血糖値と血圧レベルの調整、エネルギー生成ができる。さらに概日リズム（睡眠と覚醒のパターン）をサポートする可能性があり、骨の健康に不可欠なビタミンDの活性化を助けるためにもマグネシウムが必要だそう。 　 「思春期を過ぎると成長は終わりますが、30歳くらいまでは（女性アスリートはとくに）骨密度が発達し続けます」と説明するのは、クリーブランドクリニック消化器疾患外科研究所の登録栄養士であるケイト・パットンさん。強い骨を作るためには、体はビタミンDとカルシウムにくわえてマグネシウムが必須。これらの栄養素のいずれかが不足すると、疲労骨折やシンスプリント（脛骨過労性骨膜炎）による痛みのリスクが高まる恐れがあります、と彼女は補足する。 　 残念なことに「アスリートのなかには、サプリを摂取しているのにマグネシウム値が非常に低い人がいます」と話すのは、ジェファーソン・ヘルスのスポーツ医学内科医であるマイケル・ヤン医学博士。一般的な趣味ランナーとは対照的に、とくに大学生アスリートやエリートレベルのランナーはマグネシウム値が低い傾向にあるという。この理由は、運動量が多く水分をたくさん摂るので、腎臓を介してマグネシウムがろ過されやすくなるからです、とヤン博士は説明する。 　 マグネシウムの摂取量を増やすべきかどうか知りたい場合、医師に依頼して血液検査か尿検査でマグネシウム濃度を検査できる。ただし、マグネシウム欠乏症の症状にも要注意だ。以下を参考に、摂取量の過不足に注意しよう。