体のサインに注意! 知っておきたいマグネシウム欠乏症の症状
マグネシウム欠乏症の症状とは?
マグネシウム欠乏症は明確なサインがないことが多いけれど、パットンさんとヤン博士いわく以下の症状を経験するかもしれないという。 初期症状: ・疲労またはエネルギー低下 ・吐き気 ・食欲不振から嘔吐につながる恐れ ・回復時間の鈍化 より深刻な症状: ・筋肉の痙攣 ・しびれ ・免疫系機能の低下 ・不整脈 ・心臓発作につながる心臓血管の血栓形成など、そのほかの心臓の問題 ・低血圧症
マグネシウムの必要摂取量
米国立衛生研究所(NIH)によると、19~50歳の成人男性に推奨される一日あたりのマグネシウム摂取量は400~420mg、同じ年齢層の成人女性の場合は310~320mg。年をとると栄養を吸収する能力が低下し、排泄量が増える傾向があるため、51歳以上の成人の場合は推奨される最大量のマグネシウムを摂取するよう専門家は勧めています、とパットンさんは話す。 (厚生労働省「日本人の食事摂取基準」では、マグネシウムの一日あたりの推奨量は、18~49歳の男性は340~370mg、女性は270~290mg。)
マグネシウム値を気にするべき人
米国立衛生研究所(NIH)いわく、マグネシウム値の低下は高齢者、クローン病やセリアック病といった胃腸障害を持つ人、2型糖尿病、アルコール依存症の人にとって懸念事項となることがある。 さらに腎臓病を患う高齢の人もリスクが高い可能性があります、とヤン博士。マグネシウムの摂取量や摂取の仕方は個人によって異なり万能な解決策はないため、上記に当てはまる人は主治医に相談するのがベストだ。
ベストなマグネシウム供給源
「日本食品成分表2023」による、100gあたりのマグネシウムの数値は以下の通り。 ・かぼちゃの種(いり、味付け):530mg ・チアシード(乾):360mg ・アーモンド(いり、無塩):310mg ・ほうれん草(通年平均、ゆで):40mg ・カシューナッツ(フライ、味付け):240mg ・黒大豆(全粒、ゆで):64mg ・枝豆(ゆで):72mg ・ピーナッツバター:180mg ・低脂肪無糖ヨーグルト:13mg ・バナナ(生):32mg ・鮭(焼き):35mg ・鶏むね肉(皮なし、焼き):47mg