卒業式などのマスク着用ルール、文科省通知に従うも「もっと自由でええ」 名古屋・河村市長が会見
卒業式などのマスク着用ルール、文科省通知に従うも「もっと自由でええ」 名古屋・河村市長が会見
名古屋市の河村たかし市長は13日、市役所で定例記者会見に臨んだ。市立小中学校でのマスク着用について、卒業式や4月1日からの学校活動では着用を求めないことを基本とする文部科学省の通知に従う考えを示した。一方、「僕はもっと自由でええがやと言っとる」「子どもさんは自然免疫で元気にやってもらうように早くしていってほしい」などと、緩和のさらなる前倒しや拡大を教育委員会に働きかけるとした。 【動画】名古屋・河村たかし市長が定例会見(2023年2月13日)
現場に下ろす内容めぐり市教委との考えにずれも
文科省の通知は2月10日付で各教育委員会など宛てに出されている。市教委はこの通知を受け、「現場に混乱が生じないよう」独自の内容にした上で13日中にも市立各校に伝えるという。 この「市独自の内容」について、河村市長は「私からすれば、元気にやってちょうよということ」と説明。一方、市教委の担当者は国の通知で校歌斉唱や合唱時などは「マスクの着用など一定の感染症対策を講じた上で実施する」と表現していることから、「など」とは何を指すのかを具体化するといったことだとし、市長の見解とのずれを示した。 マスク着用を巡る同調圧力的な側面に対して、河村市長は「着けてこんでもええというだけでそうなるかというと、なかなか難しいんじゃないか」とし、市として独自のメッセージを出すことも検討すると述べた。
減税日本から他会派への離脱「情けにゃあ思い」
4月の名古屋市議選を前に、河村市長が率いる地方政党「減税日本」から他会派に移る市議が相次いでいることについて、「情けにゃあ思い」と吐露。「(減税日本の公約である議員報酬)800万でやるのが大変なもんで、逃げ出したくなる(のは分かる)」とした上で、「市民の皆さんは減税日本から出ていくと、がっかりすると思いますよ」などと述べた。 (関口威人/nameken)