「もう渋谷は若者の街じゃない」「でもここは違った」…。MIYASHITA PARK内にあるフードコート「FOOD HALL」は“若者の楽園”だった
まずは、今日初めて耳にしたモンゴリアンポークなるメニューから食べる。 具材は豚肉とパプリカ、玉ねぎにネギ、あとはエリンギらしきキノコなど。酢豚っぽい具材と味付けだが、酢豚よりは酸味や甘みがなく、万人受けする味に感じる。 これはご飯が進むなあと思ったのだが、今回は純粋な白米がなく、炭水化物はチャーハンと炒麺。 これはちょっと失敗したかもと後悔したのもつかの間、チャーハンは非常にシンプルだがおいしいし、炒麵も焼きそば風の見た目ながらソース焼きそばとはまた違う、中華風の味付けで文句なしである。
オレンジチキンは、揚げた鶏肉にオレンジの風味が少々香るタレを絡めたもので、一番人気にもうなずける味わい。 残るエッグプラントトーフは、麻婆豆腐と麻婆茄子が合体したようなもので、そこそこ辛いがこちらもおいしい。 ■スペシャルポキも食そう ちょっと脂にやられたので、ポキで中和しよう。 今回注文したのは「スペシャルポキ」。マグロとサーモン、他にアボカドや紫玉ねぎなどが載っており、選べるソースはスパイシーマヨにした。
スパイシー感はそこまでなく、マイルドな味わいでアボカドと玉ねぎ、そして刺し身の食感がそれぞれ違って楽しい。 ■屋上に戻ると、さらに賑わっていた そんなこんなであっという間に平らげ、モクテルで一呼吸。夜風に当たろうと屋上に戻ってみると、まだまだ人が多い。 語らう、寝そべる、本を読む、動画を撮る――人によってまったく違う楽しみ方を眺めながら、何だかフードコートみたいに楽しみ方が無限にある場所だなあ、と感じた。
もう若者の街じゃないと言われている渋谷だが、そこに「居場所」があれば、若者はやって来るのだろう。フードコートと公園、異なる場所に共通する魅力を見出した夜であった。 【その他の画像も多数】若者多め、女性率も高め! MIYASHITA PARK内にあるフードコート「FOOD HALL」はこんな感じ
鬼頭 勇大 :フリーライター・編集者