メルセデスAMG、基軸『Eクラス』最高峰のPHEVモデル“53 HYBRID 4MATIC+”を導入。記念限定車も設定
世界のプレミアムセダンの指標とされてきたメルセデス・ベンツの基軸モデル『Eクラス』に、高性能部門AMGの手によるプラグインハイブリッド(PHEV)のトップパフォーマンスモデル“E 53 HYBRID 4MATIC+”が登場。最大システム出力612PSと同時に、EV走行換算距離(WLTCモード)最長101kmを性能を両立し、導入記念限定車“エディション1”も設定され、12月2日より発売開始となっている。 【写真】エクステリアの随所をブラックアウトした導入記念限定車“エディション1” ラインアップの全モデルを電動化して今年1月に上陸した、現行の7代目『Eクラス』をベースに、通常モデル比+20mmのワイドなプロポーションが特徴の『メルセデスAMG E 53 HYBRID 4MATIC+』は、専用デザインのAウイングが際立つ大開口のフロントエプロンに加え、AMG伝統の縦ルーバーには先進的なイルミネーテッドラジエターグリルを採用。AMGの新たなパフォーマンスモデルであることを明確に主張するアグレッシブな表情が与えられた。 サイドでは“TURBO HYBRID”のエンブレムを備えたフェンダーアクセントや、ふたつのホイールアーチを繋ぐサイドスカートを加えるとともに、脚元では10ツインスポークデザインの20インチAMGアルミホイールを装着。リヤにはAMGのパフォーマンスハイブリッドを示す赤く縁どられた“E 53”のエンブレムや、ボディ同色のAMGスポイラーリップ、ディフューザーフィンが特徴的なエプロンに片側2本ずつのラウンド形状のテールパイプが備わる。 そのボディシェルには多くの強化が施され、フロントのストラットタワーバーに加えて縦方向のビームに追加ストラットで接続されたエンジン下部のスラストフィールドは、フロントエンドのねじれを抑制して正確なステアリング特性を生み出す。また、リヤアクスルにもサイドメンバーからの追加ストラットが設けられ、より正確で安定した走行を実現する。 パワートレインには、定評ある『M256』をさらに進化させた3.0リッター直列6気筒ターボの『M256M』に、高出力モーターと大容量リチウムイオンバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを搭載。エンジン単体ではブースト圧を1.5barまで高めたことや、新たにプログラミングされたソフトウェア、冷却装置の追加などにより449PS(330kW)/560Nmを発揮する。 そのうえで、トランスミッションに統合された163PS(120kW)/480Nmの永久磁石同期モーターが発進時の俊敏な加速を力強くブーストし、システムトータルで585PS(430kW)/750Nmを発生。さらにRACE START時はシステム最高出力を612PS(450kW)まで高めることが可能となる。 ■ブラックアウトでアグレッシブな“エディション1” これほどの動力性能を誇りながら、EV走行換算距離(等価EVレンジ)は、セダンが101km(WLTCモード/国土交通省審査値)、ステーションワゴンが同97kmとロングレンジを実現。日常走行をほぼ電気のみでまかなう実用性も兼ね備えている。 駆動系では、ハイブリッド専用プログラムを有するAMGダイナミック・セレクトとも連動するAMGスピードシフトTCTの9GトランスミッションやAMGライド・コントロールサスペンションに加え、走行状況に応じてロッキング機構を電子制御するAMGリミテッド・スリップ・デフを『E 53』で初めて採用。あらゆる走行状況で強力なトラクションと安定感あるハンドリングがもたらされる。 さらにAMGダイナミックエンジンマウントやリヤ・アクスルステアリングに加え、前後トルク配分の連続可変が可能なAMG 4MATIC+や、前6ピストンの固定式390mm×36mmのディスクと、後シングルピストンのフローティングキャリパーに360mm×26mmのディスクを採用するAMG強化ブレーキシステムなど、走りの機能を支える各種アイテムが網羅され、価格はセダンが1698万円、ステーションワゴンが1726万円(いずれも税込)に。 また導入記念限定車として用意される“エディション1”は、エクステリアの随所をブラックアウト。各所がハイグロスブラック仕様となる“AMGナイトパッケージ”に加え、フロントグリルやエンブレムなどがダーククロームとする“AMGエクステリアナイトパッケージ ll”や、ドアミラーやトランクリッドスポイラー(セダンのみ)をカーボンとした“AMGカーボンパッケージ”、そして脚元にはマットブラックの鍛造21インチAMGアルミホイールを装着するなど、アグレッシブな装いとされた。 一方のインテリアも、ブラックを基調にイエローのアクセントが施され、ヘッドレストに“エディション1”の刺繍が入ったナッパレザーのAMGパフォーマンスシートやイエローシートベルト、イルミネーテッドステップカバーにもイエローの差し色が入れられ、さらにエディション1の刻印が入ったAMGカーボンファイバー センタートリムやMBUXスーパースクリーン、専用インドアカーカバーなども特別装備される。 ボディカラーはソリッドのMANUFAKTURアルペングレーと専用マット塗装のMANUFAKTURオパリスホワイトマグノ(有償色)の2色が用意されるセダンに対し、ステーションワゴンはMANUFAKTURオパリスホワイトマグノの単色展開となり、価格は限定120台の前車が2105万円、同じく限定30台の後車が2168万円(いずれも税込)となっている。 メルセデスコール:0120-190-610 メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp [オートスポーツweb 2024年12月05日]