全室露天風呂つき温泉ホテル「はつはな」が最高過ぎた…箱根の山を臨むハイエンドな宿泊体験
レストラン「はなゑみ(はなえみ)」が提供するのは、宿泊料金に含まれるコース料理のみ。 夕食はスタンダード、はなゑみ、はなゑみスペシャルの3コースがあり、ここでははなゑみを選択。 前菜だけでテンション上がるビジュアル。 食材、味、食感、色彩、すべてがバラエティ豊か。
刺身盛り合わせはさらにゴージャス。 海外客が喜びそうな華やかさ。 口直しのレモンジュレのゼリーが添えられてたり、味変も楽しめました。 スタッフさんから右端のカツオに合うと説明された漬けだれで食べたらホントに美味しくて、「このタレ買って帰れないかな」と思ったほど。 提供された料理はすべて、こうしたタレやソースを含む味付けがとても魅力的でした。 素材も上等なのでしょうが、正統派だからこそ舌が感じるちょっとした風味が驚きを生みますよね。 その意味でも心楽しく食べ進められました。
メインを肉と魚から選べ、事前に魚を希望していたらなんと伊勢海老! 秋の葉が添えられた、海の幸と山の景色を調和させる料理。 添え物もおいしいですし、ゴロッとたっぷりな海老の身にかぶりついている頃にはかなりお腹いっぱいに。
途中で松茸のお椀も挟みつつ、最後に出てきたのがシメのご飯セット。 「いやもう、舌もお腹も満足なんですが」と思いつつ、日本の素朴な風情漂うセットを見たらたまらなくなり、気づいたら味噌汁も漬物もすべて平らげていました。 満腹なときにスイーツを食べることを「甘いものは別腹」と言いますが、人は本当に好きな食べ物を見ると胃が運動して隙間が空くらしいですね。 リアルに別腹が存在すると。 このときのわたしもそんな別腹だった気がします。 夕食後に朝食を食べたような豪勢な食事体験でした。
さらにデザートまで(本来の別腹品)。 黒糖ムースと果物の、ビタミン補給。 メロンもシャインマスカットも上質だったなぁ。 白木のオリジナル箸を持ち帰れるサービスも。 同ホテルを運営する小田急リゾーツ全体がSDGsに取り組んでいることの一環のようです。 先端が美しく細くなった上品な白木箸。 家で使っていても、ほのかに杉の木の香りがしていい気分です。 宿泊の思い出がいまも身近に。