全室露天風呂つき温泉ホテル「はつはな」が最高過ぎた…箱根の山を臨むハイエンドな宿泊体験
和がちりばめられた内装が温泉ムードを高めます。 キッチンはありませんが、カウンター(デスク)に日本茶とコーヒーを淹れるセットが用意されてます。 お茶用に南部鉄器の急須が置かれ、ホテル自慢の茶葉も。 お湯はデロンギの電気ケトルで沸かす仕組み。 ユニークなのはコーヒー豆の手回しミルと、バルミューダの自動コーヒーメーカーがあること。 使い慣れていない人は戸惑うでしょうが、「上質な豆を時間を掛けて淹れるコーヒー体験をしてもらおう」との提案なのでしょう。 常備されたコーヒー豆も、コーヒートレンドとリンクする趣味のいいブレンド。 コーヒーセットはラグジュアリールームだけの装備品です。 宿泊してほぼ一日をここで過ごし、“体験”が至るところに息づくのが、はつはなの大きな特徴と感じました。 館内を巡っているだけで「あっ、これ楽しい!」と心がザワつく仕掛けがたくさん。 周囲にコンビニすらない隔離されたエリアですから、退屈せず誰もが巣ごもりできる工夫が欠かせないのでしょう。 詳細はこの記事の後編にて。
この風呂つきベランダと景色が素晴らしすぎ! 客室ではほとんどの時間をここで過ごしました。 昼は樹木を眺めているだけで、夜は闇に包まれ寝転ぶだけで時間が過ぎていきます。 カフェ好きなもので、淹れたコーヒーを側に置いてひとりだけの貸し切りカフェと洒落込みました。 湯がいっぱいになった風呂がすぐ側にある、その安堵感って凄いですね。 火が燃えるストーブでも暖炉でもなく、ここには湯がある。 水に和む気持ちって、人体の60%が水分であることと無関係ではない気がします。 夜の外気温が14度ほどのこの日、どれほど身体が冷えても心配ない思いが深いくつろぎを生み出していました。
ベランダのすぐ後ろはシャワールーム。 メインの部屋にも直接入れますが、こちらから室内に行ってもOK。 温泉で身体を温めここでより清潔にする流れです。 ここでしばし閑話休題。 下写真はこの箱根旅での自身の服装です。 こんな格好でソファーにずっと寝転んでました。 雨が降る日に山にきて、しかし泊まるのは上品な高級ホテル。 動きやすくストレスない格好で、でも都会的でもアウトドアでもない服が合いそう。 なんかすごく迷いましたね。 難しくないですか!? こういうシチュエーションの装いって。 帽子とシューズは防水仕様。 パンツは山穿き対応でデザインされた、ここ1年愛用中のシャカパン。 服装の色が全身黒だと街っぽくなると思い、ベージュ系を足して自然界とリンクさせてみました。 いかがですか?? 次にお届けするのは、巣ごもり宿泊での大きな楽しみである夕食と朝食。 後述しますが、ラウンジで提供される菓子を除き、館内には好きなタイミングで食事できる場所や用意がありません。 レストランでの2回の食事こそが、温泉と景色と並ぶここの3大エンターテインメントでしょう。 まずは夕方からの夕食から。 お一人様でも個室。 後ろのドアも閉まったプラベート空間。 2名用の部屋は向かいが山を臨む窓です。 ただ夜は真っ暗……。 一瞬残念に思ったものの、いまどきライトアップしない手つかずの自然って貴重ですよね。 室内灯の照らし方が良好なのか、ガラスに思いっきり自分の顔が反射した記憶もなく。 鏡に向かって食べるような落ち着かなさは感じませんでした。