【ウインターカップ2024】名門復活に懸ける洛南のエース、松本秦「打つと決めたら自分を信じて打つ」
洛南はウインターカップ出場45回、4度の優勝を誇る名門だが、近年は京都府のライバル東山が強くなり、全国大会出場を逃す悔しさも味わってきた。その東山は今夏のインターハイで初の全国制覇を実現している。だが、今回のウインターカップ予選で洛南は東山を最後まで苦しめる善戦を見せた。大型選手が揃う今の洛南では、伝統のパス&ランのバスケがそのポテンシャルを大いに発揮できる。エースの松本秦は、高校日本一を狙える最後のチャンスに必勝の気迫で臨む。
「洛南のバスケが自分には一番合っている」
──まずは松本選手が洛南に入って、ここまでどんな経験をしてきたかを教えてください。 兵庫県出身、洛南のフォワードの松本秦です。中3の全国クラブ選手権で3位になりました。洛南では2年生になってプレータイムが伸びて、エースを任せてもらったのですが、結果が残せなくて悔しい1年になりました。 自分の一番の強みはオールラウンドにプレーできることだと思っています。もともとはインサイドの選手だったのですが、洛南に入って少しずつポジションアップさせてもらって、一番伸びたのは外からの1対1だったり3ポイントシュートだったりと、外から攻めるプレーです。それまでは全然できなかったので、そこは成長できたと思います。 ──洛南は名門ですが、このところ全国では好成績を収めていません。兵庫出身の松本選手が洛南を選んだ理由は何でしたか。 一番はコーチ陣の指導方針ですね。「オールラウンドの選手を育てる」ことを重視していると聞いて、自分がこの先もバスケを続けていくためには、この身長だとどんどんポジションアップをしていくべきだと思っていました。実は東山も選択肢としては考えたのですが、東山は「ガードがメインでピックのチーム」という印象で、僕がいきなりガードポジションをやれるかといえば、そうじゃないと思いました。最終的に自分がオールラウンドな選手になるために、どういう道をたどっていったらいいかと先々まで見通した時に、洛南のバスケが自分には一番合っていると思いました。 ──その『洛南のバスケ』がどんなものか、説明してもらえますか。 一言で言えば、ピックに頼らず全員で動いてパスランするバスケですね。だから全員がオールラウンドなプレーをしなければいけないし、スペーシングも重要です。そういうバスケを身に着けたいと思いました。 ──河合祥樹コーチから一番学んだことは何ですか? 2年生になってプレータイムをもらえるようになった時期、最初は弱気なパスばかりさばいていたんですけど、そこで「空いたらドライブして打って、思いっきり行って決めてこい。外したらディフェンスで取り返せばいいから」とすごく励ましてもらって、そこから自分のプレーが変わったと感じています。
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