綾瀬はるか × 大沢一菜 初共演の映画「ルート29」で生まれた2人の絆
綾瀬:一菜ちゃんの顔が草の中からニョキっと出てきた時は、すごくインパクトがありました。
大沢:私は「本物の綾瀬はるかさんが目の前にいる!」っていうことしか考えてなかったです。それで頭の中が真っ白になったんですけど、綾瀬さんの目がすごく魅力的でした。
のり子とハルの演技
――2人とも魅力的な目が共通点なんですね。のり子はハルに「お母さんのところに連れていくよ」と声をかけて、2人は一緒に旅をすることになります。突然、知らない人に声をかけられて、なぜハルはついて行こうと思ったのでしょう。
大沢:ハルは離ればなれになったお母さんに会いたかったんだと思います。でも、1人だと姫路から鳥取まで行けないし、そういう大人を探してたのかもしれない。だから、トンボの「お母さんに会わせてあげる」っていう言葉を聞いて、お母さんに会いたい気持ちがいっぱいになって、ついて行ったのかなって思いました。
――一方、のり子は旅をしながら、だんだんハルを身近に感じるようになります。のり子はハルのどんなところに惹かれたんだと思いますか?
綾瀬:無邪気さじゃないでしょうか。のり子に突然、「今日からお前、トンボな」って言ったりして、無邪気に生きて毎日を楽しんでいる。のり子はハルのそういうところに惹かれたんじゃないかと思います。
――ハルは森井監督が大沢さんをイメージして作ったキャラクターだそうですね。
大沢:台本を読んだ時に、自分のことが書いてあるなって思いました。だからやりやすいところもあったけど、完全に似ているわけじゃないから、似てない部分を集中して演じようと思いました。
――あみ子を演じた時と、役に対する向き合い方に違いはありました?
大沢:違いはなかったです。でも、あみ子の時は監督からは何も言われなくて自由に演じてたけど、今回は「宇宙で独りぼっちでいるような気持ちになってやってみて」って言われたこともあって、どういう意味なんだろう?って考えながら演じたりしました。