綾瀬はるか × 大沢一菜 初共演の映画「ルート29」で生まれた2人の絆
――夏休みっぽくていいですね。映画の中でハルがやる囚人ごっこは大沢さんが思いついた遊びだとか。撮影の合間にそういう遊びをすることで距離が近づいていったんでしょうね。
大沢:(綾瀬さんとは)いろんな遊びをしました。石積みとかアクションごっことか。
――「アクションごっこ」というのは?
大沢:監督を見たら、「敵がいるぞ!」って言って爆弾を投げる(笑)。投げるふりだけど。
綾瀬:私も一緒に「油断するな、そこにもいるぞ!」って(笑)。
――別のお芝居がそこで始まる(笑)。綾瀬さんは子供の頃は、どんな遊びをしていたのですか?
綾瀬:男子に混じって走り回っていました。鬼ごっこをしたり、川跳びをしたり。
――アクションもこなせる綾瀬さんは、子供の頃から体を動かすのが好きだったんですね。
綾瀬:身体と心はつながっているので、アクションも表現の一つだと思っています。今回の撮影で素足になって土を感じながら演技したのも良い経験でした。
――――日常生活でも自然との触れ合いは大切にされていますか?
綾瀬:窓から木が見えるのが好きなんですよ。だから引っ越す時は窓から木が見える家にしています。ぼーっと風に揺れる木の枝を見たりするのが好きなんですよ。
森井監督の子供っぽさ
――心が落ち着きますね。そういえば、大沢さんはプライベートでも監督と遊んでいるそうですね。
大沢:はい。友達と遊んでいる時に、みんなが「誰か誘おうぜ!」って言うから、監督を呼んだらすぐ来て。一緒に鬼ごっこしました。「プール行こうぜ!」って連絡したり、こういう友達がいるのもいいなって思います。
――呼び出す方もすごいですが、来る監督もすごい(笑)。映画を観て思いましたが、森井監督は子供の感性を失っていない方なんですね。
大沢:うん。子供っぽい大人。仲間って感じがする(笑)。
綾瀬:確かに少年のままなところがありますね。すごく優しいし、本当に映画が好きなんだなって思います。撮りたいものがすごくはっきりしていて、それを信じているから厳しい時は厳しいし、すごくシンプルな気がしますね。