Canvaのテンプレで簡単&オシャレに! センスに頼らない“伝わるデザイン”の基本
■ 「余白を表示」の機能で余白を揃える
また、デザインがダサくなる理由の1つに、余白がないことがあると山本氏。下図の例からもわかるように、情報が多すぎるとスタイリッシュさがなくなってしまう。
山本氏は、「余白は誠実さも表現できる」と指摘する。四隅の余白、段落ごとの余白、見出しと本文の余白などを設け、その大きさも揃えよう。
┌────────── デザイン画面にテキストや画像などの情報がいっぱいになってしまうのを防ぐため、「余白を表示」という機能を使うこともお勧めしています。表示された枠内に重要な情報を入れ込み、はみ出さないように配置することで、見た目もまとまって見えます(山本氏) └──────────
素材に関するTips:フレームやアイコン、図形を活用
このように、4つの「揃える」を心がけることで、デザインのクオリティは格段に上がると山本氏。セッションではさらに、実践で役立つCanvaのTipsがいくつか紹介された。 ■ フレームやアイコンに頼る
Canvaの素材の中で積極的に使いたいのが、スクショを見栄えよく配置できる「フレーム」機能だ。画面のキャプチャをスマホやPCのフレームに入れるだけで、一気に伝わりやすくなる。
連絡先素材として、電話アイコン・メールアイコン・マップアイコンなどを使うと、情報が伝わりやすい。 ■ 図形を活用する また、図形を活用すると視覚的にも情報が入ってきやすくなる。吹き出しの形は、角丸長方形と三角形を合体させると簡単に作ることができる。ぜひ取り入れてみよう。
■ 「作者検索」でテイストを揃える イラスト素材を複数使うとき、ただキーワード検索しただけではテイストが揃わないことがある。その場合、配置済みの素材を選択>「i」ボタン(詳細)からメニューを開く>「次の条件のものをさらに表示する。作成者:○○」をクリックすると、その作者による別の作品を検索できる。
キーワードは“揃える”! 「テンプレを使ってもダサい」を脱却しよう
セッションの終わりに、山本氏が今回紹介したテクニックを実践したビフォーアフターを示した。以下の例では、どちらが「ちゃんとした」印象を持つだろうか?
このように、フォントや文字・画像のサイズ、色を揃えるだけで、デザインのクオリティーはぐんとアップする。「Canvaのテンプレートを使ってもデザインがうまくいかない」と感じる人は、ぜひ参考にしてみてほしいと語り、山本氏はセッションを締めくくった。