Canvaのテンプレで簡単&オシャレに! センスに頼らない“伝わるデザイン”の基本
■ 「写真から抽出した色」のパレットがおすすめ
また、「写真から抽出した色から選ぶこと」もおすすめだ。テンプレートのときは色味がきれいなのに、できあがったらダサくなったという場合、変更した写真の色味がテンプレートの写真とは違うために、ちぐはぐになっていることがある。
Canvaのカラーパレットには、「写真の色」という項目があり、ドキュメント内で使用している写真から抽出したカラーパレットが自動的に用意される。そこから色を選ぶだけでも、統一感のある雰囲気になる。 ■ 読みやすい色を選ぶ! 「コントラスト比」を確認
さらに重要なのが、誰でも読みやすいように配慮された色を使うことだ。読みづらい・見えづらいものは、その情報が存在しないのと同じことだと山本氏は語る。以下の図では、左図よりも右図の方がコントラストがあり、圧倒的に読みやすい。
読みやすいかどうかもまた、感覚ではなくコントラスト比という数値で表すことができる。「ウェブアクセシビリティガイドライン」によれば、色のコントラスト比は「4.5:1」以上を確保すべきだという規定があるという。
なお、色のコントラスト比を確認する機能はCanvaには搭載されていないため、Contrast Ratioというサイトで調べることを山本氏はお勧めしている。2つの色の値をコピー&ペーストするだけで比率が表示され、低すぎるなら赤、十分なら緑で判定結果を返してくれる。 ┌────────── このように数値で確認できれば、外注デザイナーに色味を相談するときにも「コントラスト比が4.2:1しかないが大丈夫か」といったロジカルな質問ができますね(山本氏) └──────────
続いて紹介するのが、写真のサイズを揃えることだ。商品画像が複数あり、それぞれのサイズが違っていると、見栄えが悪くなってしまう。ここでも山本氏は、「感覚的に操作するのではなく、ツールの機能を使って揃えてほしい」と念を押す。