セルティックで存在感を増す旗手怜央 欧州で生じた変化と見据える未来
悔しさを晴らすために準備をしていきたい
――旗手選手の加入以降、チームはリーグ3連覇を達成していますが、今後セルティックでどんなことを成し遂げたいと思っていますか? 今達成したいと思っているのは、CLの決勝トーナメントに進出すること。今季から方式が変わって僕たちみたいなチームにもチャンスがある大会になっていると思いますし、今シーズンは勝ってもいるので、このチームで決勝トーナメントに出たいという思いがあります。 ――11月5日のRBライプツィヒ戦ではCL初ゴールを決めましたが、旗手選手にとってどんな意味を持つゴールでしたか? CLでのゴールは狙っていたし、目標にしていたことでもあるので、「やっと」という思いです。ゴールという結果にこだわっていたので、CLでその部分が出たことはすごくうれしいですね。 ――もしもCL決勝トーナメント進出となれば、セルティックとしては2012-13シーズン以来のことになります。ここまでの手応えはいかがですか? この4試合(スロヴァン・ブラチスラヴァ戦 ◯5-1、ドルトムント戦 ●1-7、アタランタ戦 △0-0、RBライプツィヒ戦 ◯3-1)、自分たちより明らかに格上のチームとやってきた中で、負けた試合もありますけど、勝ったり、引き分けに持ち込んだ試合もありました。チームとしてやるべきことをしっかりできたという部分が多かったですし、上に上がれる可能性を自分たちで残し続けてきたとも思います。それを最後に自分たちから手放さないように、きちんとつかんでいけるようにしていければいい。負けなければ可能性はあるし、弱い者は弱い者なりの戦い方でもいいので、上に上がれるように頑張っていきたいと思います。 ――日本代表についても聞かせてください。11月シリーズではセルティックに所属する3選手がそろって選出されました。 全員が選ばれたのはうれしいことですし、日頃からやっていることが評価されるというのはすごくありがたいことなので、日本のために頑張りたい。日本を背負って戦うことは、どの試合、どの大会であってもありがたいこと。ワールドカップ予選という一番大きな舞台でもあるので、チームのためにできることを自ら率先してやっていきたいと思います。 ――旗手選手は継続的に招集されながらも、6月6日のミャンマー代表戦以来、ピッチに立てていません(その後、11月15日のインドネシア代表戦に途中出場)。 選手である限り、試合に出る、スタートから出ることを目標にしているので、それができていない不甲斐なさはあります。でも、代表に選ばれているのと選ばれていないのとでは大きな違いがありますし、そこに行って(チームに帯同することで)初めていろんな経験もできると思うので。9月、10月シリーズの最初の2試合はメンバー外で、この前の2試合はベンチで……という選手としては「したくない経験」をしましたが、悔しい思いをすればするほど何かを成し遂げた時の気持ちは格別だと思うので、その悔しさを晴らすためにしっかりと準備をしていきたいですね。 ――古橋選手や前田選手以外で、日本代表でよく会話するのは? 川崎時代に一緒にやっていた選手が多いので、(田中)碧だったり(三笘)薫だったり、(谷口)彰悟さん、ヒデくん(守田英正)は会話する時間が多いかなと思います。それ以外で言うと、この9月、10月シリーズでは長友佑都さんと話すことが多かったですね。