ヤクルト・村上宗隆、「日本でやる最後のシーズンになる」目標はセ優勝と日本一「笑顔で背中を押してくれるような成績残し」来オフ米挑戦へ
ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が2日、東京都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の6億円でサインした。2025年オフにポスティングシステム(入札制度)による米大リーグ挑戦を球団から容認されている主砲は、4年ぶりのセ・リーグ制覇と日本一を置き土産にメジャーに挑む決意だ。 海を渡る前の1年で再び大輪の花を咲かせる。昨季は無冠に終わり、再起を期した村上は今季、レギュラーシーズンの全143試合に出場し、33本塁打、86打点で2冠を達成。史上最年少で三冠王に輝いた22年以来のタイトルを獲得した。しかし、チームは2年連続の5位に低迷。中心選手としての自責の念を込めて色紙に「優勝 日本一」という抱負を記した。 「日本でやる最後のシーズンになると思う。そうなると思う」。交渉後の会見で決意を示した背番号55は目標については「優勝と日本一だけしかない」と断言。「僕が活躍したら、優勝できるんで。そこだけですね。最終的には皆さんが喜んでいただけるように、最後に笑顔で背中を押してくれるような成績を残したいなと思っています」と意気込んだ。 具体的な数字については「全く考えていないので」と明言は避けた。代わって、会見では何度も「日本一」という言葉を口にした。すでにメジャー挑戦を認めている球団からは「最後、みんなで笑って送り出してあげたい」と言われた。本人はチームでの目標を言葉にすることで責任感をさらに強めた。 「チームがよりよい方向にいくためにやっぱりレギュラーである以上、責任を持ってやっていかなきゃいけない」。これまで以上に率先して先頭に立つ構えの村上は、Bクラスからの巻き返しを期すチームをバットで鼓舞して、苦しい現状を打破する。(金額は推定)
中日スポーツ