高校サッカー 高川学園、伝家の宝刀「トルメンタ」で王者撃破
第103回全国高校サッカー選手権大会2回戦(31日、高川学園2-1青森山田、NACK5)16試合が行われ、初出場の東海大相模(神奈川)は2-1で草津東(滋賀)に逆転勝利。強豪の野球部仕込みのロングスローで会場を沸かせたDF佐藤碧(3年)が同点の後半追加タイムに決勝ゴール。選手権初勝利をもぎ取った。イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンに加入内定の日章学園(宮崎)FW高岡伶颯(れんと、3年)は2試合連続ゴールも1-2で敗戦。今大会通算4得点で姿を消した。流通経大柏(千葉)はMF亀田歩夢(3年)の活躍で3回戦へ。前回大会王者の青森山田は高川学園(山口)に敗れ、10大会ぶりに初戦で敗退した。 高川学園の伝家の宝刀は健在だ。後半7分の右CK。複数の選手が手をつないでぐるぐると回るトリックプレー「トルメンタ」(スペイン語で「嵐」の意)でマークを混乱させて好機を作り、FW大森風牙(2年)が頭で先制した。旋風を起こした2021年度大会に、SNSなどで世界的に話題となった奇策。大森は同33分にPKも決め「チームメートのおかげで点が取れた」と喜んだ。同大会では準決勝で青森山田に0-6で大敗しており、雪辱も果たした。