大阪府・吉村知事が定例会見7月1日(全文3完)設置場所は幅広に検討したい
大阪モデルの数値はきちんと示す
きのう、この間も本部会議で議論にもなりましたが、大阪モデルの数値はそういう意味できちんと示していきます。でもそれ以外に国も基準を示しているし、国も緊急事態宣言っていうのを出すこともあり得るわけですから、そういった意味では、国の基準に達したときにほかの数値なんかを見ながら、危険なときに黄色信号をつけるのかつけないのかっていう問題もやっぱりあると思うので、そこは一定、大阪モデルの数値はきちんと定めますが、そうじゃなくても黄色や赤をつける場合があるよっていうのは1つ考えなきゃいけないんじゃないかなっていうのは今僕が持っている問題意識です。 もう1つ、僕が小池都知事の立場になって、僕もこういう、こっち側の立場なので思うんですけども、やっぱりこの数値目標とか数値基準を定めるっていうのは非常に、ある意味、簡単ではないというふうには思います。大阪モデルの出口戦略のときは、出口戦略のときは右肩下がりになっていますから、ある意味、判断しやすいですけど、このウイルスっていうのは右肩上がりになったときは非常に読み取りにくいウイルスでもあるので、100%完璧な数値基準を作るのは、これはもう無理だと思います。おそらく東京の専門家会議がどんな議論をしたのか分かりませんが、簡単に基準は作れないというたぶん専門家の意見もやっぱり多いんじゃないかなと思います。それは僕も理解できます。 じゃあやめるのかということで、大阪府もこれやめれば、基準なしとなれば、この基準に達しているのに黄色つけへんやんかとか、いろいろ批判を受けることもなくなりますし、そういうやり方もあるのかなと思いますけども、僕自身は、ある意味、批判があったとしても、今、現段階で考える危険と思われる基準は明確に示しておきたいと思います。専門家の意見も聞いて、それは示しておきたいと思います。
2つ目のポイントは医療崩壊を防ぐこと
大事なポイントは感染拡大の波を捉えるというのが1つのポイント。そして2つ目のポイントは医療崩壊を防ぐ。医療のキャパに入ってるかどうかということを判断する。この2つが大きなポイントだと思います。医療のキャパに入っているんであれば、社会経済はある程度動かしていく。この大阪府の医療キャパを超える見込みになってきたと、あるいはそれが見込まれると、予測されるというときは、社会経済は申し訳ないけどもう1回止めさせてもらう。そういう明確な事前の基準というのが、信号というのが僕は必要じゃないかなと思っています。 どっちが正しいかは分かりません、これは。小池都知事の言うとおり、全部基準なしとして、モニタリングはするけど、あとはもう専門家と知事で話しますって言ったほうが、裁量の幅はものすごく広がるので、どっちが正しいかは分からないけども、僕は今の時点ではやっぱり明確な基準、数値目標を示して、危ないと予測されるときにはきちんと伝える。そうじゃないときはやっぱり社会経済活動もちゃんとやっていく。そういう基準が、モデルが、僕は必要じゃないかと思っています。 司会:次のご質問お願いします。