「国会制圧の意図なら3000人必要だった」…韓国・非常戒厳時の国防相、議事堂進入で弁明
【12月06日 KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領に非常戒厳令を建議し、軍部隊動員を主導した当時の国防相、キム・ヨンヒョン(金龍顕)氏が、戒厳軍が国会議事堂に進入した件について「戒厳令の布告令に基づく必要最小限の措置だった」と釈明した。5日のメッセンジャーインタビューでキム・ヨンヒョン氏は「仮に議員を制圧する意図があったのなら、3000人ほどの部隊が必要だっただろう」と述べ、制圧目的を否定した。 キム・ヨンヒョン氏によると、戒厳布告令第1条には「国会や地方議会、政党の活動や政治的結社、集会、デモなど一切の政治活動を禁ずる」と明記されている。この条項を根拠にした対応であり、国会の戒厳令解除要求案の採決を阻止する意図ではなかったと主張した。当時、国会に投入された戒厳軍の規模は約280人とされている。 一方、5日に開かれた国会国防委員会の緊急質疑では、キム・ソンホ(金善鎬)国防次官が「国会への軍部隊投入は国防相の指示によるものだ」と明言している。 また、4日の国会による戒厳令解除要求案採決後、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が激怒したとの一部報道について、キム・ヨンヒョン氏は「大統領が合同参謀本部の地下防空壕(バンカー)を訪れ、激怒したとの話は事実無根だ」と否定した。 さらに、戒厳軍に実弾が支給されたかという質問には「実弾は支給されておらず、配られたのは空砲弾(訓練用弾薬)だ」と回答した。 キム・ヨンヒョン氏は4日、戒厳令解除後に責任を痛感するとして辞意を表明。翌5日に大統領が辞表を受理した。辞任に際し、キム・ヨンヒョン氏は「非常戒厳に関する業務を遂行した全ての将兵は国防相の指示に従ったものであり、責任は全て自分にある」と述べている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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