サンリオ流アクセス解析! BigQueryなしでも実現、GA4でPDCAの回し方
これらの設定は基本的なものなので、事業目的に合わせて適切に設定したい。しかし「追加イベントの設定」と「ゴール設定」は特に重要で、ゴールを正確に見極め、イベントやコンバージョンに的確に紐づけることが求められる。サイトはビジネスの一部に過ぎないため、ビジネス全体の中でサイトのゴールを定義することが重要だ。
ゴールは「最も利益に直結するもの」に設定すべきだ。たとえば会員向けサイトの場合、購入後のユーザーには「フォローアップ情報の提供でロイヤルティ向上」、購入前のユーザーには「購入検討のための情報提供」がゴールとなる。 他には、「申し込み後のサンクスページ」への到達や「店舗リストの閲覧」、さらには「決算書のPDFダウンロード」などのアクションが該当する。複数ゴールを設定すれば、レポート上で閲覧・分析が可能である。 最近はLookerStudioでコンバージョンを分割して集計できるようになったため、サイト内でのゴールステップや複数ゴールの把握を自動化できるようになった。
ただし、イベントの設定などは目的のデータが取りたいタイミングや条件で取れているかを確かめながら設定することを推奨する。たとえば、Google タグマネージャでのイベント設定中にDebugViewを使用することで、正しくデータが取れているかをテストすることができる。
また、広告を実施しているならば「(7)広告効果の設定」も重要な設定の1つとなる。広告URLにUTMパラメータを追加すれば、施策ごとに広告効果を分析できる。Googleが提供するツールを使えば、キャンペーンごとの管理が容易になる(Campaign URL Builder)。
さらに、UTMパラメータを二次元バーコード化すれば、雑誌やチラシなどオフライン広告の効果も計測できる。UTMパラメータを表で管理し、キャンペーン名の重複を防ぐためにもおすすめだという。
サンリオ流! GA4のデータ分析・考え方
■ [ケース0] 計画時の仮説は“鳥の目”でサイト全体の流れを見ることから